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小林麻耶が『しくじり先生』の前にラジオで「本物の涙」! 「女を商品として見る世の中と男に怒り」と本音も

 この番組では、映画史・時代劇研究家の春日太一とともに、13年に公開された高畑勲監督のアニメ映画『かぐや姫の物語』についてトーク。昔話のかぐや姫を現代のジェンダー的視点も織り込みながら描いた同作品を見た彼女は映画の感想をこう語った。

「つらかった。苦しくて、苦しくて。心臓が痛いし、感情を揺さぶられちゃったし、おとと様、お父様に対しても、もう怒りがすごかったし、そこに出てくる男たちに対してもそうだったし、商品として見たりとか、アクセサリーとして見たりとか、もう何なのよみたいな。もう本当に世の中に対しての鬱憤がもう本当にわき上がっちゃって」

「商品」「アクセサリー」。彼女はずっと、男や社会が自分に対してそういう「風にしか見ていないことを自覚し、それへの苛立ちを抱え込んできたのだ。

 しかも、小林はこの後、番組の中でもわきおこる感情を抑えきれなくなる。

「この映画っていうのは、基本的に男たちのファンタジーっていうものを勝手に押し付けられてしまった女の子の話なわけです、かぐや姫っていうのは。絶えず男たちの間には簾、御簾がかかっていて、男たちは誰も彼女の本当の姿を見ないのに、美しいだなんだって言い寄ってくると。私のこと見てないじゃないって。それでどんどんどんどん勝手に動くし、勝手に噂立てるし、私何なんだろうってなっていって。そこから逃げられるかっていったら、逃げられない。色んなところに希望を見出して走ったと思ったら、絶えず絶望が待っているっていう」
「男って、悪い癖で、女性のこと、特に可愛い女性のことを見ると、口説く口説かないみたいな、あるいは、抱く抱かないとかって二元論にすぐにもっていきたがるんだけど、いや、そうじゃないだろうと。この映画に出てくる男たちってまさにそうじゃないですか? それで近づいてくる男たちばっかりだから。彼女って、男たちから褒められれば褒められるほど顔が曇ってくるんですよね」

 それは、春日太一が『かぐや姫の物語』に対してこのような解説をした後だった。小林は突然、無言になり、泣き始めたのだ。それは、春日が「あれ、小林さんを泣かしちゃいましたか」と声をかけたことでかろうじてわかる程度のもので、テレビなどでよく見せる号泣ではなかったが、それがかえって意図しない「本物の涙」であることを感じさせた。

 彼女が思わず涙してしまった理由。それは、この作品でかぐや姫が置かれた境遇と、自分が置かれ続けてきた境遇が非常に似ていたからだろう。周囲の人間が誰もかぐや姫の本当の姿を見ようともしなかったように、小林麻耶のまわりの人々も彼女の本当の姿を見ようとはしてくれなかった。

 いくら真剣に仕事に向き合おうとしても、念願の報道番組を担当しても社会は「女子アナ」というお飾りとしての優劣しか評価しない、その悔しさが思わず湧き出てしまったということだろう。

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