B 飯島氏と親しい作家の林真理子氏が、事務所のやり方に義憤にかられ、旧知の新潮社の名物編集者・中瀬ゆかり出版部長につないだんじゃないかという話もあったね。中瀬氏はかなり早い時期から「SMAP 解散は『週刊新潮』のスクープ」と周囲に自慢していたらしいし。
D ただ、SMAP独立の動きについては、「新潮」以外にも複数のメディアが情報をつかんでいたけどね。リテラや雑誌の月刊「サイゾー」も、年明けにSMAP独立の可能性を活字にしていたし、「週刊文春」(文藝春秋、以下「文春」)は昨年12月12日、ジャニーズの関連会社の取締役会で飯島氏の辞任が内々に決定したことをキャッチして、以降、飯島氏や中居をずっと張り込み・尾行していた。
A 「文春」のネタ元はジャニーズ事務所だろうね。「文春」は翌週もジャニーズ事務所顧問の小杉理宇造氏が登場していたし。メリー氏は「文春」嫌いだけど、広報担当役員のS氏あたりは、結構情報を流してくるらしい。
C 噂じたいはもっと早く、昨年夏くらいからかなり具体性をもって流れていた。9月に発売されたSMAPのシングル「Otherside」をめぐっても歌詞が独立を示唆したものではないかと話題になった。
A SMAP独立の受け皿となるはずだった芸能事務所・ケイダッシュの名前もその頃から浮上していたね。かなり早い段階から飯島氏と、ケイダッシュ幹部のT氏が都内のホテルで会っていたという情報が出回ったり。
──じゃあ、SMAP独立の受け皿はケイダッシュだったということで間違いないんですか? 田辺エージェンシーの田邊昭知会長が動いたという情報もありましたけど。
A 飯島さんが最初に相談したのは田邊さんだったが、田邊さんが本体では受けられないと、自分が役員も務めているケイダッシュを紹介したんだ。それで、担当することになったのが、幹部のT 氏。T 氏はいろいろな臭い噂やトラブルが絶えない人物だが、これまでバーニング系の事務所によるタレント引き抜きには必ず名前が出てくる敏腕マネージャー。こういう話にはうってつけだったということだろう。
C で、実働部隊はT氏の直属の部下のS氏がつとめ、夏にはほとんどスキームがまとまっていた。S氏は中居正広とかなり距離を縮めたらしく、夏以降、一緒に飲んでいる姿が何度か目撃されている。
B 秋の改編では、ケイダッシュがキャスティング権を持つ番組に、SMAPや同じく飯島派のKis-My-Ft2がブッキングされる状況が起きていたもんな。キスマイの玉森裕太が主演した『青春探偵ハルヤ』(読売テレビ)もケイダッシュのT氏が主演にねじ込んだものらしいね。
D 中居がMCをつとめる『金曜日のスマたちへ』(TBS)で清原和博がテレビ復帰したのも、清原をケイダッシュが引き受けた関係で、中居に頼んだと言われているね。