そのすさまじい内容について、ある週刊誌関係者がこう解説する。
「冗談じゃなく、その迫力はすごくて、大の男でも震え上がってしまいますよ。机をバンバン叩いて、お前、どういうつもりだ、とか、とか、とにかく頭から罵倒しっぱなし。かと思うと、逆に質問攻めにされる。週刊誌関係者の間では、“恐怖のメリークイズ”とよばれているらしいんですが、ジャニーズ事務所のタレントの名前を上から順に上げろと言われたり、自分の会社の社長の名前を言ってみろ、とか、社是を言えとか言われるんです。それで、ちゃんと答えられないと、むちゃくちゃ罵倒される。で、逆にこちらから質問をすると、怒鳴り返されてまともに答えてくれない。しかも、それが5時間も6時間も続く。ほとんど軟禁状態で、帰りたくても帰らせてくれない。ほとんどの記者は疲労困憊でボロボロになってしまう」
さらに恐ろしいことに、メリー氏は、会話の中で暴力団や同和団体のことをちらつかせた。「あなた、子供もいるんでしょ」と、ヤクザの脅しまがいのセリフ口にすることもあるという。
ジャニーズ事務所といえば、芸能界の中で、暴力団との関係がもっともな希薄なプロダクションといわれているが、メリー氏がこの調子だから、暴力団に頼る必要がなかったのかもしれない。
それにしても、百戦錬磨の週刊誌記者でさえ震え上がる迫力なのだから、社員やタレント、さらに御用メディアなどが逆らえるはずもない。芸能界がこの恐怖支配から逃れるには、もう少し時間がかかりそうだ。
(時田章広)
最終更新:2016.02.19 01:37