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産経新聞が「安保反対デモはヘイトスピーチ」との記事を掲載! 新聞記者なのにヘイトスピーチの意味も知らないのか?

「総理やめろ!」も「勝手に決めるな!」も、さして厳しくもない単なる政権批判に過ぎずヘイトスピーチではない。この程度の批判もできないとなれば、それこそ産経が忌み嫌う、北朝鮮や中国のような言論統制国家になってしまう。

 ようするに、産経新聞の記者は、そんな基本中の基本も分かっていないのである。にもかかわらず、「ヘイトスピーチ」という語のネガティブなイメージだけはちゃっかり利用して、安保法制反対デモの批判に用いているのだ。

 いくら産経が安倍政権の御用メディアだとしても、さすがにこれはトンデモすぎると言わざるをえない。正直、本当にこの記事を書いたのは新聞記者なのだろうか? どこかのネトウヨブロガーの文章を転載しているのではないか? とすら思ったほどだ。しかし、記事の最後にはしっかりと、産経新聞政治部記者の個人署名が入っていた。

 さらにこの記事には、ジョークのようなオチまでついている。突然7月14日夜のことをもち出して、どうしようもないエピソードを語りだすのだ。

 なんでも、この産経政治部の記者は、14日夜の11時頃、国会近くの永田町駅で、マスク姿の30~40代らしいふたり組の女性に公安警察と間違われて、「なぜ、私たちの後をついてきたんですか? 地上からずっとつけてきたでしょう」と「詰問」されたという。

〈戸惑う私に、彼女たちはこう言い放った。
「あなた『公安』ですよね。警察手帳を出して」
「警察が自分の身分を嘘をついたらダメですよね。手帳を見せないと訴えますよ」
 公安(公安警察)とは、極左暴力集団や朝鮮総連、新興宗教集団などを内偵捜査して取り締まる警察の一部門だ。どうやら、私はその捜査員と勘違いされたようだ。「警察ではない。尾行なんてしていない」「嘘だ。身分証を出して」。そんなやりとりをしばらく繰り返した。周囲の乗客から向けられる好奇の目が辛い…。結局、電車がホームに到着し、何とか詰問から逃れることができた。
 マスクで顔を隠し、私を公安警察だと決めつけ、彼女たちは一体、何を恐れているのだろうか…〉

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