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離れ、振り込め詐欺、生肉…安倍首相の安保法制説明がワケわからなさすぎで失笑! フジテレビへの生出演は逆効果

 同じくコメンテーターの犬山紙子が「日本でテロが起きる可能性もあるのでは?」と尋ねたときも同様だった。安倍首相は「まったくないですね」と言い、犬山は日本でテロが起きる可能性を指摘しているのに、「海外で日本人がテロに巻きこまれたら」と、なぜか海外の話にすり替えて説明しはじめたのだ。

 ……とまあ、一事が万事この調子で、対話による回答にはまったくなっていなかった。

 だが、そうした一般視聴者の感想とは別に、この放送に怒りをたぎらせているのは、安倍首相を神と崇めるネトウヨたちだ。彼らは一様に「伊藤アナは安倍さんに失礼すぎ」「犬山紙子?なんだこいつ。バカ国民の代表みたいな質問するな」「あー。クソみたいな番組作りに、くそコメンテーターで、安倍さん可哀想」「フジじゃなく日テレに出れば良かったのに」などと立腹。フジテレビや伊藤アナ、犬山、同じくコメンテーターとして出演していたやくみつるらが炎上状態に陥っている。

 しかし、このネトウヨの怒りはお門違いというものだ。そもそも、今回、安倍首相は「自分の言い分をそのまま垂れ流してくれるだろう」という目論見で、わざわざフジテレビを選んだのである。

 実際、フジはこれまで、一貫して安保法制について擁護的な態度を取り続けてきた。15日の衆院特別委員会での強行採決時も、フジは「ホウドウキョク24」が生配信を行っていたが、そのときも辻元清美議員が「やめて!」と懇願する様子をフジの西山喜久恵アナウンサーは「(強引に採決されちゃったと)印象付ける方法ですかね」などと実況。事実、強引に採決されようとしていたのだから、この実況こそが“強行採決ではないと印象付ける”ものだった。

 さらに、今回、安倍首相が生出演した『みんなのニュース』は、4月の放送でも、米議員のマイク・ホンダ議員を「日系なのに反日」だと報じている。「反日」などというヘイト用語を平気で使う時点で報道番組としてのあり方を疑問視せざるを得ないが、とにかくフジは安倍首相のお仲間スタンスが露骨なメディアだった。
 
 しかも、今回のフジテレビ出演は、安倍─日枝久・フジテレビ会長のトップ同士の談合で決まったものらしい。

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