福田萌が言う「親とは関係なく自分の努力」や加藤浩次の「塾に行くのが人生逆転?」などと言った発言など、単なる戯言だということがわかるだろう。
実際、「学校教育は成熟していないのか」などと宇野に異論を唱えた当の加藤も自分の子どもは小学校から私立に通わせている。また大逆転の物語と話題のビリギャルも実は名門私立中高一貫校に通い、塾に百万円以上の費用をかけていたことも以前指摘した。
子どもの貧困が叫ばれて久しい。さらに貧困と格差は子どもたちの学力、そして将来の様々なチャンスさえ奪う。これは子どもを持つ親だけでなく、日本社会全体の問題でもある。どんな親の元に生まれようとも、誰でも平等な機会、チャンスがある。まずはそんな社会にすることが必要だろう。
(伊勢崎馨)
最終更新:2015.06.01 12:14