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SMAP中居正広に結婚しろ!松本人志は昔の結婚・家族全否定発言を忘れたのか!?

「SMAPは結婚する使命がある。でないと嵐が(結婚)できへん。嵐なんて10人ずつ産んでイガラシ(五十嵐)にならんと」
「極論、結婚せんでもいい、子どもだけつくったらええ。都道府県に全部子どもつくったらええ!」

「無理ですって」「幸せにする自信はまったくない」「DVやるかもしれない」と苦笑いを浮かべながら拒否する中居に、しつこいほど子どもをつくることを強要する松本。話がおもしろかったらまだ救いがあるが、“嵐=子ども50人で五十嵐”などという展開もお寒いばかり。むしろ、話題を盛り上げようとか笑いをつくろうというサービス精神を捨てて、松本は本気で「子どもをつくれ!」と迫っており、中居のみならず視聴者ですら引いてしまうほどだ。

 結婚しろ、子どもを増やせ。この強迫的な松本の言動に、違和感を覚える人も多いだろう。というのも、松本といえば“結婚して子どもをもったら男は終わり”と主張しつづけていた張本人ではないか。

 たとえば、1994年に発売され、ベストセラーとなった著書『遺書』(朝日新聞社)に、松本はこのように書き記している。

〈いゃーだれが決めたか知らないが、結婚というものは、おっそろしいものである。いつ家に帰っても同じ女がいるのだぞ……ギャー。考えただけでも身の毛がよだつ話である。さらに、新婚当時は若くてそこそこきれいだったその嫁が、年を取り、ヨボヨボになっていくのだぞ……ウゲーッ。手に汗にぎるお話である。また、そのヨボヨボが、夜、ネグリジェを着て求めてきたりしたら、ある意味ヤクザである(なんのこっちゃ)。
 ガキができたらそれこそ最悪で、自分に似た生き物に家の中をウロウロされた日にゃ、どうしていいかオレには解読不可能である〉

 この結婚と子をもうけることへの畏怖の念は理解できるし(文中の女を男に置き換えても同じことが言える)、世間の価値から距離を置いてシュールな笑いを追求していた当時の松本をよく表している。さらに松本は、こうつづける。

〈そう、オレのようなコメディアンにとって、家族というのは百害あって一利なしなのではないだろうか? たとえば、子供が小学生にでもなると、親父がコメディアンという理由でいじめられるかもしれない。「学校でいじめられるからバカなこと言わないで」なんて自分の子供に言われたら、オレは、きっと自分の子供をイジメてしまうだろう。ただ、やりにくくなるのは間違いないだろう。また、女の話をテレビでしにくくなる。いまでこそ好き勝手に昔の話でも、最近の話でもしているが、嫁さん・子供がいると、やっぱりパワーが半減してしまうかもしれない〉
〈オレは間違いなく、普通のおっさんになってしまう。オレがいちばんなりたくなかった普通のおっさんにである。昔はおもしろかったのに、普通のおっさんになってしまったコメディアンをオレはいっぱい知っている。やはり、オレにとって結婚はありえないのかもしれない〉

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