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シリーズ■安倍晋三の問題は政治性でなく人間性だ!

母親に弟より愛されたい! 安倍首相の岸信介、改憲への拘りは「マザコン」の現れ!?

『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社)

 安倍首相の人間性を検証する本シリーズではこれまで、思想家の内田樹、政治学者の白井聡、芥川賞作家の田中慎弥の3人が語った「安倍晋三」という政治家の分析を紹介してきた。

 案の定、安倍親衛隊が本文も読まずに、「ヘイトだ」「名誉毀損だ」とわめいているが、権力チェックにおける為政者のパーソナリティ分析の重要性すら理解できない連中は相手にせず、さらなる検証を続けよう。

 今回、紹介するのは小沢一郎の金脈追及などで知られるジャーナリスト・松田賢弥が書いた『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社)。タイトルにもあるように、同書は安倍首相だけでなく、彼を取り巻く6人の血族にスポットを当てたノンフィクションだ。祖父・岸信介、父・安倍晋太郎、伯父・西村正雄、異父弟(晋太郎の隠し子とされる人物)、妻・昭恵、そして母親・洋子……。

 この6人と安倍首相の関係性を追いかけることで、内田、白井、田中らも指摘していた、安倍首相のメンタリティの正体が実証的に解き明かされていく。

 その最大のものが安倍首相の母方の祖父・岸信介への異常なまでの思い入れだ。安倍が憲法改正に突き進むのも、そもそもは祖父の悲願であり、それを自分が引き継ごうとしていることはよく知られた話だ。

 しかし、この祖父に対する憧憬について同書ではさらに一歩踏み込んだ分析をする。それは、ゴッドマザーともいわれる母・洋子の愛情を求めた「マザコン」的な心性の裏返しではないかというものだ。

 幼少期の晋三は両親不在の家庭に育っている。父・晋太郎は政治家として多忙を極め、母親も選挙区へ帰ることが多かった。そんな環境のなか、晋三は母親の愛情を人一倍求めていったという。

「晋三は洋子の愛情、なかでも男の子ならこの時期(注・6歳頃)、誰しもそうだが、母親の温もりを人一倍求めていた。母・洋子への愛情は祖父・岸信介への思いに繋がっていく。『おじいちゃんを褒めれば、お母さんが喜ぶ』という幼少の記憶が、晋三にはずっと残っていたという」

 おじいちゃんを褒めれば、お母さんが喜ぶ──もちろんこれがたんに子供の頃だけなら微笑ましいエピソードかもしれない。しかし、この心性は晋三が政治家となった後もその政治行動に大きな影響力を与えている。それが如実に現れるのが父・晋太郎、そして安倍家への軽視とも思える姿勢だ。

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