また、介護事業の不正の末、経営破綻したグッドウィルの折口雅博会長も、安晋会に参加していたともいわれる。
「安倍首相は第一次安倍政権の頃から一貫してベンチャーやIT企業に有利な政策を推し進めていますが、その人脈のベースとなったのが、この安晋会だといわれています。安晋会の会員にはベンチャー経営者が多く、そこから金を集めていたとしたら、かなり問題があるといわざるをえない」(前出・社会部記者)
もっとも、この安晋会疑惑は、「週刊ポスト」などが追及した程度で、ほとんど問題にされないまま、いつのまにかうやむやになった。安晋会そのものも疑惑発覚と同時に証拠書類をすべて処分した上で、解散状態になったといわれている。
しかし、任意団体を使った集金のやり口は、オトモダチである下村文科相にそっくりそのまま継承されていた。おそらく、これは偶然ではないだろう。
「週刊文春」によれば、下村文科相の違法な後援会・博友会が06年に全国合同で開いた祝賀パーティには、安倍首相がかけつけ、「全国規模で下村さんの支援団体が誕生したことを心よりお喜び申し上げます」とあいさつしたという。
ほんとうにこの疑惑を放置していいのか。マスコミには圧力に屈することなく、徹底追及することを強く望みたい。
(野尻民夫)
最終更新:2017.12.19 10:02