「DA PUMPの現在のメンバーはダンスのスペシャリスト揃いで、実力は本当に申し分ない。たとえば、EXILEファミリーと比べても、もちろん負けないし、単にダンスのスキルだけなら、DA PUMPのほうが上だという声も多い。EXILEが国民的グループになって、自分たちがドサ回りをしている現状に、DA PUMPのメンバーたちはまったく納得できてないはずです」
そんな状況を怒りをぶつけるがごとく、DA PUMPのメンバーたちは、インタビューでかなりライバルたちを意識した発言を繰り返しているのだ。音楽専門誌「OUT of MUSIC」(シンコーミュージック・エンタテイメント)vol.34では、メンバーのYORIから、こんな発言が飛び出している。
「普通歌う人と踊る人って、結構セパレートしちゃうんですけれど、ISSAくんも踊れるし、僕たちもセパレートせずに一つとして活動している。他にはない形を、僕たちでちゃんと提示できたらいいな、とは思っています」
歌う人と踊る人がセパレートする、というのは、基本的に歌うだけのボーカリストと踊るだけのパフォーマーが完全に分かれているEXILEを意識した発言であることは容易に想像がつく。このインタビューでは、ほかのメンバーからも、興味深い言葉が出てくる。
「こんなにいろいろなジャンルのダンスが見られるライヴって、そうそうないと思うんですよ。そこが唯一無二のグループだから」(DAICHI)
「たぶん、自分たちはつねに本物と呼ばれるものを追いかけている気がするんです」(KENZO)
まるで、自分たちのダンスこそが唯一の“本物”で、それ以外は偽物であるかのような発言だが、あながち間違いでもないとの声も。前出の音楽関係者の意見だ。
「DA PUMPはいろんなジャンルのダンスが踊れるメンバーが集まっているので、本当に唯一無二なパフォーマンスといえるかもしれない。一方、EXILEファミリーの場合は、ダンスに詳しくない層にも向けられているので、比較的わかりやすいパフォーマンスが多く、プロからはレベルが低いと見られることもある。EXILEファミリーは偽物というわけではないですが、必ずしも“本格的”というわけではもないのかもしれません」
さらに「女性セブン」(小学館)14年11月27日号では、KENZOが「本物を追求して、面白くないダンスをぶっ潰していきたい」と、かなり好戦的な発言もしている。