衆議院トップページより
衆院選に出馬している候補者からベスト(?)15を選出する“極右ヘイト議員ランキング”。前回は15位から11位までを発表したが、中編となる今回はいよいよベスト10に突入する。おぞましいヘイトの嵐にうんざりするかもしれない。日本の将来を思って暗い気持ちになるかもしれない。しかし、これが現実なのである。吐き気止めと頭痛薬をかたわらにおいて、ぜひおつきあい願いたい。
“日本にヘイトスピーチは存在しません”とのたまう新進気鋭の女性ネトウヨ議員
★第10位 杉田水脈(次世代の党/兵庫6区)
「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想」という驚愕の台詞で女尊男卑被害妄想のネトウヨから絶賛された杉田水脈氏だが、前回、衆院選で日本維新の会から初当選して以降、歴史認識や従軍慰安婦、ヘイト問題でも大向こう受けするような言動を連発している。
2014年2月の衆院予算委員会で河野洋平氏の参考人招致を要求した際も、本人自ら公式サイトで「『神質問』といわれた」と自慢するなど、とにかくネトウヨに評価されるのがうれしくてたまらないご様子である。
そんな杉田氏だから、もちろんヘイト系の集会に参加するのも平気だ。14年12月12日に「慰安婦問題に終止符を!~日本の未来為に 立ち上がる女性たち~」なる集会に杉田氏のビデオ出演が予定されているのだが、問題なのが主催の「なでしこアクション」という団体。代表の女性が在特会元事務局長で、別名でヘイトデモにも参加しているという複数の証言があるいわくつきの団体なのだ。なお、この集会には、数々のヘイト勢力との関係を持つあの片山さつき参議院議員も出演予定であることが、同会ブログで告知されている。
さて、そんな杉田氏が最近、街頭演説をしていたところ、「酷い妨害にあいました」とブログで主張している。なんでも、「杉田水脈はヘイトスピーチをやめろ!」と言われたらしい。その映像が残っているのだが、このとき、杉田氏はこんな反論をしている。
「私はヘイトスピーチは日本には存在しないと思っています」
「日本人だったら、ヘイトスピーチをやる人はいないと私は思っています」
「だからヘイトスピーチの法案については特に必要ない」
なんだろう、これ。もしかして、ヘイトスピーチを叫んでいるのはみんな在日外国人だと言いたいのか? それってヘイトスピーチなんだが。
杉田氏は国会で「今、私たちが対峙しないといけないのは、うそも百回叫べば真実になると言っている中国や韓国の報道活動、政治宣伝なんですよ」と発言したが、なるほど、今私たちが対峙すべきは、嘘も百回叫べば真実になると思っているヘイト政治家なのかもしれない。