そして、こんな驚くべき記述。
「食べたものをすべて書き出す=レコーディング(記録)するから『レコーディング・ダイエット』。僕が七年前に書いた本には「食べたら、その時間と分量をメモしなさい」と書いてあります。
「食べるのを減らす必要はない。むしろ”減らしたい”という誘惑に勝ちなさい。”早くダイエットしたい”という誘惑に負けてはダメです」
えええ?? いや、たしかにこの文章、書いたよ。自分で書いたの、おぼえているよ。でも、これって無理です。ぜんぜん論理的・科学的じゃない。 書きさえしたら食べてもいいの? 書きさえしたらいくら食べてもいいなら、痩せるはずない。
自分で書いた文章が、数十万人が読んで成功した方法論が、まるっきり信じられません。」(13年12月2日)
そう、岡田は55万部も売り上げたダイエット本を全否定してしまっているのだ。だが、岡田はそれでも決意した。自著をもう一度読み返してダイエットしょうと。
以降、ブログにダイエットの記述はないが、新著の写真を見る限り、状況はあまり変わっていないようだ。あれから10カ月以上経った現在、その姿は“オタキング”時代の岡田斗司夫に近いところまで戻っている。
やはり、レコーディングダイエットはただのインチキだったのか。だが、本人がこんな状況に陥っているにもかかわらず、岡田の後援会組織「FREEex」では、最近もレコーディングダイエットの勉強会が開かれているようだ。これはいったいどういうことなのだろう。
ちなみに、この「FREEex」は2010年、岡田自身が「年に12万円支払って岡田を助ける」という驚くべきコンセプトで立ち上げた組織で、現在でも150人ほどの岡田ファンが会員になっているという。新著の『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』もこのFREEexの考え方がベースになっているのだが、これについては、ぜひ別の機会に論じてみたい。
(林グンマ)
最終更新:2015.01.19 04:43