『ムツゴロウ先生の犬と猫の気持ちがわかる本』(ベストセラーズ)
最近、久々にムツゴロウさんが話題になっている。“癒し”をテーマにしたアプリゲームのCMに出演、共演者の女優・優希美青とは「歳の差64歳!」「ムツゴロウさんと“癒し”はぴったり」などと話題を呼んでいるのだ。
ムツゴロウさんとは、かつて北海道に「動物王国」を作り上げ、その後は『ムツゴロウと愉快な仲間たち』(フジテレビ系)というドキュメンタリー番組で絶大なる人気を誇った動物愛好家であり作家の畑正憲氏(79)のことだ。多くの動物たちに愛情を注ぎ、じゃれ合う姿は、確かに“癒し”ゲームのキャラクターにぴったりに見える。
だが、最近「女性セブン」(7月3日号)がこんなタイトルの記事を掲載している。
「ムツゴロウさん 花の東京暮らしで動物から自立す!」
動物とは切っても切れないはずのムツゴロウさんが「動物から自立」?。記事によれば、ムツゴロウは現在妻子を北海道に残し、単身東京暮らしをしているらしい。しかも彼のマンションは「ペット不可」。さらにご本人は「80歳になったら、ほんとうに好きなことをやりたい」と周囲に打ち明けているのだとか。ということは、これまでやってきた動物と生活し触れ合うことは“ほんとうにやりたかった”ことではなかったのか!? そんな疑問がよぎるが、それは当然の流れかもしれない。既に15年以上前からムツゴロウさんの「動物愛」に疑問符が投げかけられていたからだ。
1998年10月6日号の「女性自身」に驚くべき記事が掲載された。それが実弟による兄・ムツゴロウさんを告発するキャンペーンだ。
記事によればムツゴロウさんは収入の全てを自分で管理し「王国」のスタッフや弟には回すこともない「守銭奴」で、金銭的に苦労し病気になった弟にも見舞い一つない「冷徹」な人間だというのだ。兄弟で争いはよくあることだが、記事は肉親間の憎悪劇だけには止まらなかった。それがムツゴロウの「動物虐待」疑惑だった。
86年、ムツゴロウさんが手がけた『子猫物語』という映画が公開された。主人公の子猫・チャトランが多くの動物と出会い、成長していくという冒険物語だが、当時のムツゴロウさん人気もあり、映画は約750万人を動員し、配給収入約54億円という大ヒットとなった。
ところが、この撮影現場にいたという弟はこう証言するのだ。