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安倍応援団・つるの剛士がこの状況で「安倍首相にお疲れ様を言いませんか?」 ならば首相が本当に疲れるほど働いていたか徹底検証

ネトウヨサイト「政治知新」も「過労死ラインを超えて国事に奔走する安倍総理!!」

 極め付きは、2月27日に突然ぶち上げた一斉休校要請の際の言動だ。休校にともなう親の休業補償策もないままのこの決定には批判が殺到し、29日に新型コロナ関連ではじめて安倍首相は記者会見を開いたが、その重要な会見の前日、安倍首相は安倍応援団である百田尚樹氏と有本香氏を公邸に招待して会食。場当たり対応で社会を混乱させている最中だというのに、感染症の専門家からレクチャーを受けるでも、教育現場の生の声を聞こうとするでもなく、声だけがでかい無教養なネトウヨ論客と会っていたのである。

 私邸に帰ろうが、やることをしっかりやっていればそれでいい。だが、打ち出したことといえばアベノマスクくらいで、PCR検査体制の強化も給付金の早急な支給もいまだ実現していない。その一方でちゃっかり“安倍政権の守護神”である黒川検事長の違法な定年延長を後付けで正当化し、時の政権が検察人事に介入することを合法化する法案を強行採決しようとしていたのだから、国民が怒るのはごく当たり前の流れだったのだ。

 なのに、「安倍首相にお疲れ様、ご苦労様を言いませんか?」とは、さっぱり意味がわからない。むしろ、「もっと働け安倍晋三」と言いたいくらいだ。

 しかし、この期に及んで「安倍首相を労おう!」などととんでもないことを言い出しているのは、つるのだけではない。じつは、つるのがこんなことを言い出した同日には、日本経済新聞が〈安倍晋三首相の連続執務日数が24日、120日となった〉と報道。これを受けて、ネトウヨまとめサイトの「政治知新」は、こんなタイトルのまとめ記事を配信し、ネトウヨが必死に拡散していたからだ。

「安倍総理、120日連続勤務!1月26日から1日の休みも取っていなかった!過労死ラインを超えて国事に奔走する安倍総理!!そして、政権批判ばかりの芸能人がいつ国民の為に働いたの?」

 ちょろっと官邸・公邸に顔を出した日まで勤務日にカウントしているだけなのに、「過労死ラインを超えて国事に奔走」とは……。このまとめ記事を配信している「政治知新」は本サイトの既報の通り、菅義偉官房長官ほか自民党との関係が囁かれているサイトなのだが(参照→https://lite-ra.com/2019/04/post-4661.html)、それを真に受けて拡散しているネトウヨも見えている世界が違うとしか言いようがない。

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