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糸井重里“『Fukushima50』で泣きっぱなし”に批判! 町山智浩も「原発を恐れるのはくだらなくて命を捧げるのは素晴らしいのか」

「スキャンダラスで、脅かしてて、正義を語る」映画に泣いた糸井重里

 前々からわかっていたことではあるが、結局、糸井は「政治性」を批判するポーズをとりながら、権力批判と弱者の声を封じ込めたかっただけなのだ。原発事故のあと、必死で“放射能汚染たいしたことない”“事故の恐怖を煽るな”と主張し始めたのも、実は事故の矮小化と健康被害の隠蔽によって、原発存続に協力していたにすぎない。

 実際、糸井が放射線被ばくを恐れる声を封じ込めるために、“冷静で信頼できる科学者”としてスターに仕立て上げた早野龍五・東京大学名誉教授はその後、論文で被ばく線量を過小評価していたことが発覚している(糸井氏はこの問題についていまだだんまりだが……)。

 いずれにしても、これまで、ソフトな言葉で自らの政治性を覆い隠し、異議申し立てを封じ込めてきた糸井だが、今回の“『Fukushima50』に泣いた”で、その手の内は完全にバレてしまったと言っていいだろう。

 ツイッターでは、前述した過去の糸井発言を使ったこんな秀逸な批判も投稿されていた。

〈スキャンダラスで、脅かしてて、正義を語ってて、失礼な映画を評価しちゃうのか。〉
〈市民の権利を求める声には「犬や猫のように正義を語るな」と黙らせる一方で、国策のために「命を捧げる覚悟」に泣くというグロテスクさ。こういう前時代的なペテンの広告屋に騙されないようにしたい。〉

最終更新:2020.06.23 02:34

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