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AbemaTVが菅官房長官と杉田水脈のヨイショ番組タレ流し! 取材はテレ朝政治部、放送法逃れの政権PR

杉田水脈の禊ぎのために稲田朋美、LGBTとの対談番組をセッティング

「独占!杉田水脈議員と稲田朋美議員が新宿2丁目でLGBTの皆さんと対談」

 タイトルのとおり、「LGBTには生産性がない」発言をおこなった杉田議員が、稲田元防衛相とともにLGBT当事者と対談した模様を1時間にわたって放送したのである。

 言っておくが、杉田議員のあの論文は、「生産性」の箇所のみにとどまらず、LGBT当事者たちの「生きづらさ」の問題を“社会ではなく親の責任、自己責任”と言い放った上、〈LGBは性的嗜好の話〉とし、同性愛を“趣味の問題”だと断言。さらに同性愛者を〈不幸な人〉呼ばわりした挙げ句、〈「常識」や「普通であること」を見失っていく社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません〉と主張するなど、“異性愛=常識、同性愛=異常”というあからさまな差別を展開したものだ。そうして国会議員が公然と差別を垂れ流す行為をおこなっておきながら、杉田議員はいまだに国民に向かって正式な説明はおろか、「生産性」という表現の撤回さえしていない。

 にもかかわらず、「LGBT当事者と新宿2丁目で対談」することで反省アピールにし、それを番組にしてしまうって……。正式な説明を放棄しておいてシラッと出てくる杉田議員も、PR番組をつくるAbemaTVも、どうかしているとしか言いようがない。その上、杉田議員は騒動を引き起こしたことに対して「ごめんなさいね」と言い、「家族が傷ついた」という意見に「ちゃんと受け止めないといけないと思っています」などと述べたが、結局、寄稿文に書き連ねた差別発言を明確には撤回、謝罪していないのだ。

 つまり、「LGBT当事者とも意見交換しましたよ」という模様を番組で流すことによって、禊ぎは済ませたことにしたいのだろう。実際、会場となった新宿2丁目のバーに行く道すがら、稲田元防衛相は杉田議員に向かって、こんなことを言っていたのだ。

「ずいぶん日も経ったし、自然に当事者の方々と話せたらいいなと。杉田さんは発信力があるし党内でも力になってもらいたい」

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