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BTS問題のヘイト的本質とファンダムの新しい力(前編)

BTSバッシングの異常! BTSの軍事独裁政権 ・管理教育批判の演出を「ナチス礼賛だ」と歪曲攻撃したのはナチ信奉者だった

ナチ礼賛をツイートした高須克弥がSWCにBTSを通報

 こうしたデマや陰謀論、こじつけや言いがかりによる攻撃が繰り広げられるのにはもちろん、理由がある。本サイトでも報じた通り(https://lite-ra.com/2018/11/post-4362.html)、この問題の本質は「韓国ヘイト」だからだ。事実、『ミュージックステーション』出演キャンセルの裏には、レイシストに扇動されたネトウヨ層たちの電話攻撃があった。
 たとえば、韓国人や中国人へのジェノサイドまでをも主張するレイシスト団体「在特会(在日特権を許さない市民の会)」元会長の桜井誠氏は、11月5日に更新したブログで『ミュージックステーション』のスポンサー企業に“電凸”する旨を告知。また、〈桜井は個人的にこれらの企業に11月9日(金)のテレビ朝日の番組について、「貴社は番組に出演する韓国人グループが原爆Tシャツを着て、日本への原爆投下を祝っていることを知っているのか?」「日韓基本条約破棄判決が出たばかりの現在、国民世論が日韓断交で湧き上がっている中で、こうした韓国人を出演させることを是とするのか?」「貴社は反日企業なのか?」など問い糺したいと思っています。恐らく、こうした問い合わせは、桜井だけではなく日本中の心ある皆さんが行っていることと思います。日本人であれば、誰でも自分の国が好き、そこには左右の思想は関係ないはずです〉と書いて、同様の抗議行動を煽っていた。

 在特会はこれまで、原爆ドーム解体を主張したり、8月6日に核武装推進を訴えたデモ行進を行うなどしてきた。本当に原爆や核の問題を考えているというのであれば、問い糺されるべきは、ただ単に原爆の写真がプリントされていたTシャツを着ていただけのジミンではなく、桜井氏自身ではないか。

 また、ナチスに似ているとされる旗や衣装の告発をユダヤ人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センターに対して盛んに行っているのは、高須クリニック院長の高須克弥氏だが、当の高須氏は以前〈我が国の医学は大東亜戦争に負けるまではドイツ医学だった。ナチス政権下のドイツ医学の発展は目覚ましいものだった〉〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉といったツイートを投稿して問題となり、いまだ謝罪も撤回もせず開き直っている。

 こういったことからわかる通り、彼らは本気で「原爆」や「ナチス」について考えているのではなく、BTSを使って韓国叩きをしたいだけであり、レイシスト的な言動の正当化のために「原爆」や「ナチス」をもち出しているにすぎない。BTSは韓国ヘイトのための単なる道具に過ぎないのだ。

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