安保法制、甘利明口利き、共謀罪、森友学園問題でも露骨な政権擁護
たとえば、安保法制をめぐって国民の意見が二分されていたとき。反対デモについてSMAPの中居正広が「若い子が声をあげるのは、ぼくはいいことだと思う」「ふわっとしているところもあるかもしれないけども、なーんか動かなければ、これ通ってしまうぞっていうような意識をもっていることは、すごくいいことだなって思います」と賛意を示すと、松本は安保法制がなぜ必要かを一切語らないまま、ひたすら「安倍さんに反対する人たち」を批判した。
「いま、安倍さんがやろうとしていることに対して、反対だー!って言うのって、意見って、これ、意見じゃないじゃないですか。単純に人の言ったことに反対してるだけであって、対案が全然見えてこないんで、じゃあ、どうする?って……まあ、前も言いましたけど、このままで良いわけがないんですよ」
「もしこのままで良いと思っているのであれば、完全に平和ボケですよね」
「(対案を出さないのは)それはズルいと思うな〜」
安倍首相のオトモダチ、甘利明・前経済再生相が、口利き問題で大臣を辞任したときは、TPPをもちだし、こうかばった。
「これねえ〜、TPPどうなんねんってことで言うとですよ、このタイミングで(大臣辞任を)やることによって、国益とか、何兆円規模の日本にとっての損害の可能性があるわけですよ。この何兆円をフって、いまのこの、申し訳ないけど50万やなんやのために、いまやりますか〜?っていうのは、ちょっと僕は思ってしまいましたねー」
「「(続投させるべきだった)と、思いますね。損して得をとるの逆というか。あまりにもちっちゃい得のために大損をしてるんじゃないのかっていう」
森友学園問題や加計問題については取り上げることさえあまりなかったが、その数少ない発言のなかで、こんな擁護コメントを発している。
「でもなんかまあ、正直つついてる野党のつつき具合がなんか、なんか僕はあんまり好きじゃないなあ、うん。ポイントがちょっとずれてるし、じゃあ対案出せよっていうのもやっぱりないので、ああ、ちょっと今の学園の話は別ですけど。ねえ? なんか、じゃあ、どうせえねん。なんか、私はこうしますっていうのがないじゃないですか」
さらに5月、安倍政権が共謀罪を強行採決したときは、松本は共謀罪のためには「冤罪もやむなし」とまで主張した。
「うん。あのー、やっぱり冤罪も多少、そりゃそういうこともあるのかもしれないですけども、なんか未然に防ぐことの方がプラスの方が僕は多いような気もするし、で、だんだんそれふるいにかける網目の大きさは変わってくるんじゃないんですか?」
「まさかちょっとドローンあげてるだけで捕まることはないでしょ? それ言い出したら、もうあきら100%はテロですからねえ」