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“アベ友”加戸前愛媛県知事とネトウヨがわめく「報道特集が前川の嘘と加戸の反論をカットした」のデマを徹底検証!

加戸の“反論をカットされた”は真っ赤な嘘だった!

 

 いったいどちらの言い分が本当なのか。本サイトはさっそく、もう一つの当事者であるTBS広報に問い合わせたが、「お話を聞く限り(加戸氏は番組名を出していたわけではないので)当局の番組とは特定しかねる。もし回答が必要ならば書面で取材趣旨等を記して送ってもらうことになる」といかにも官僚的な対応(マスコミはこういう対応を続けているから、ネトウヨに付け込まれるのだ)。しかし、TBS報道局の複数関係者に取材した結果、こんな内容が返ってきた。

「前川氏はそんな発言はしていないし、そんな映像を加戸氏には一切見せていない」
「そもそもオウム事件の教訓があるから、TBSで取材対象者にVTRを見せるなんてことは絶対にありえず論外だ」
「突然そんな話が出て、関係者一同驚愕している。別のことと記憶を混同してるんじゃないか」
「ありえない。加戸氏は他の媒体からの取材と混合して話したのだろう」

 また、加戸氏の証言はディテールも事実とまったく違っているところが多々あって、たとえば、加戸氏は「カメラ2台と記者2人が来た」と言っていたが、当日、カメラは1台しか入れていないという。

 さらに客観的な角度から検証したが、『報道特集』が前川氏の発言をカットしたという話は、やはり加戸氏の妄想か、勘違いとしか考えられない。

 その最大の理由は、加戸氏が「カットされた」と主張しているやりとりがきちんと放送されていたからだ。

 繰り返すが、加戸氏は「前川氏によって安倍首相に頼まれて教育再生会議に加計問題を取り込んだことにされた」と言い、その映像を見て「笑い飛ばした部分をカットされた」と言っている。

 だが、問題の『報道特集』を見直すと、前川氏のインタビューのあと、加戸氏と女性記者との間でこんなやりとりが放送されていた。

加戸「『安倍内閣の再重要事項として教育再生に取り組みたい』と『加戸さんの力を借りたい』ということでしたから、私も喜んで引き受けさせていただきました」
女性記者「その、加戸さんのその獣医学部誘致への、あのー、思いを買って、そこに着目して声を、任命したというふうなご認識はありませんか」
加戸「(笑いながら)ふっふっふ、まったく関係ないですね」

 しかも、放送では女性記者の背中越しに、テーブルを挟んで、ソファに座る加戸氏に姿が映っていたが、テーブルには何も置かれていないし、フレームに別のカメラやモニター(ハンディなども含む)も一切映っていない。加戸氏の発言からも映像を見せられた、という気配もまったく伝わってこない。

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