ジョークも挟みつつ朗らかに話す山本太郎氏だったが、ふいに浮かべる真剣な眼差しは、これからの安倍政権との戦いがいかに厳しいものかということを否応なく我々に感じさせる。
2016年念頭にあたって、山本太郎の“バカみたいに前向きな”言葉をお届けしたが、続いて後編をお届けしよう。
山本は後編ではさらにみんなを鼓舞する。安保法制は可決してしまったけれど、落ち込むことはない。「草の根でもここまで来た、前に進んでいるのは明らか」と。
これから大事なのは、立憲主義をぶち壊した安倍政権とどう戦っていくか。まず最初の決戦は今夏の参院選だ。独裁路線をエスカレートさせる安倍政権、屈服するメディア、民主党はじめグダグダな野党……こんな状況に絶望してしまいそうになるかもしれない。
それでも、山本は言う。「僕たちは、ひとりじゃない」「それぞれが、自分のできる範囲で戦い続けろ」。政権をとれば、安保法制を廃止にすることだって、できないことじゃない。やってやろう!と。
今年、安倍政権は、参院選、憲法改正に向けあらゆる手段を講じるだろう。抑圧はますます強くなり、言論状況もさらに悪化するかもしれない。絶望しそうになったら、あきらめそうになったら、何度でもこの山本の言葉を思い出してほしい。そして、ヘタレ野党も、この男の言葉に耳を傾けろ。
(編集部)
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不撓不屈──。一連の山本太郎氏の行動・発言を追うと、そんな言葉が思い浮かぶ。喪服パフォーマンスによって山崎正昭参院議長に叱られ謝罪、“国会パンチ男”もとい“ヒゲの隊長”佐藤正久議員にも「品位がない」(おまえが言うな!という話だが)と謗られても、舌鋒は鋭いまま。もちろん、いまも思いは「安保法は絶対廃止!」の1点だ。
前編につづくこの後編では、核心となる“ひとりひとりの今後の闘い方”について語ってもらった。