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紅白復帰も? 小林幸子が芸能界のドンににらまれながら復活できた理由…もうテレビに干されても怖くない!

 しかし、小林はたんにやってみただけでなく、オタク文化をかなり理解しているようだ。先述したコミケでは、猛暑にもかかわらず、買えなかったファンに握手して回る“神対応”を見せたり、一般人と同じ入り口を使用し、他のブースに行ってあいさつする「ご近所回り」をしたりとコミケのルールも守った。こうしたことがさらに好感度をアップし、現在の破竹の勢いを生み出したのだろう。

 この人気に、最近は小林を干していたオールドメディアもほっておけなくなり、冒頭で紹介した『ノンストップ!』など、数少ないながらも小林のことを取り上げるテレビ番組が出てきた。まさに一発逆転──。

 ネットは、バーニング、ジャニーズなどの圧力が全く効かない世界だ。しかも、ここにはテレビなどの“オワコン”に見向きもしない多くの新しい観客がいる。大手事務所に干された芸能人がこれから小林をまねて、どんどんネットやオタク界隈に進出するようになるかもしれない。そしてもしかしたら、そのことが、芸能界におけるバーニング、ジャニーズ支配を崩すきっかけになる可能性もある。

 ただ、そのためには、小林のように新しいことにチャレンジする精神とその文化を理解する感度が必要だ。小林は先のインタビューで今後の夢をこう語っている。

「ひとつはボカロPのような新しいクリエイターとの出会いで、奇跡的な化学反応を起こしたい。もうひとつは、リアルなバンドと、アレンジからスタジオに入って作品を作りたい。そして夢を言うと、世界に出たい。着々と計画しています。日本のシンガーとして〈SXSW〉とか出ようと真面目に思っています。」

 ドンの一声によって右往左往するテレビ番組やスポーツ新聞といった“オワコン”オールドメディアは、どんな気持ちで小林を見ているのだろうか?
(江崎理生)

最終更新:2015.11.25 11:29

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