――ただ、デモに参加したり政治メッセージを発したりすると、大和市の件みたいに反発を受けるし、悪口を言われたりするでしょ。それは大丈夫?
齋藤(乃) 6月13日の大和市の騒動のすぐ後に定期公演があったんですけど、そのときには「殺しに行くぞ」みたいな脅迫文も事務所に届きました。警察の方にも待機していただいて何事もなかったんですけど、それにしても怖かったです。あと、デモをやっているときに、そのデモとは反対意見の右寄りの人たちが街宣車から音楽鳴らして邪魔してきたことがあったんですけど、それがすごい音で。あれは怖かったな。ただ、そういうのには負けたくないです!
■ネットで「ブサヨク」とか言われても私は気にしないです
――ネットの誹謗中傷についてはどうですか?
木梨 最近言われたものですごくムカついたのは、「アイドルはアイドルらしく可愛い曲だけ歌ってればいいんだよ」っていう意見です。それはあなたが求めてるアイドル像かもしれないけど、私たちは歌いたい歌があって、こうやって歌ってるんだから、とやかく言わないでほしいなって。
西野 そういうアイドルを求めてるんだったら、そういうアイドルさんのところに行けばいいんですよね。あと、ネットで叩く人ってたくさんいるんですけど、私たちは顔を出して意見を言っているのに、あの人たちは自分の顔や名前も晒さないで「ブサイク」とか文句を言う。そんなの何の説得力もないです。
齋藤乃愛
木梨 見た目のことに関して、「ブス」とか「ブサヨク」とかよく言われるんですけど、私は何かに向かって突き進んでる人って格好いいなって思うんですよ。だから、ネットで文句を言っている人たちには、「私たちは見た目のことに関して色々言われても全然気にしないよ」ってことを伝えたい(笑)
齋藤(乃) あと、「子どものクセに生意気なことを言って」とか「もっと勉強してから言えよ」とかよく言われるんですけど、そういう言葉に負けて口を閉ざしちゃったら、賛成したのと同じだって思うんですよね。逆に、そういう言葉をもらったからこそ、もっと大きな声で意見を言わないと伝わらないんだなって思いました。
木梨 そういう風に、意見を主張する人が出てくるとすぐに文句を言うタイプの人が増えたせいで、いま、表現の自由が閉ざされてきてるのかなと思います。
西野 私たちのケースだけではなく、いまの日本には言論弾圧みたいなものがあると感じていて、そういう空気のある国はおかしいと思う。