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“使い回し”菅前首相が国葬弔辞に“見てもない話”をギャンブルで盛り込んだと自慢! 弔辞の内幕自慢なんて一般葬儀でもありえないのに

『日曜報道 THE PRIME』で語る菅前首相


 安倍晋三・元首相の「国葬」で感動的だったと称賛を浴びている菅義偉・前首相の弔辞が、じつは使い回しだった件。この問題を本サイトが1日付で報じると、またたく間にSNS上で拡散され、大きな反響を呼んでいる(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2022/10/post-6232.html)。

 内実が明かされ、とんだ赤っ恥をかいた菅前首相……と思いきや、当の本人は“パクリ弔辞”“コピペ弔辞”と揶揄されていることなどどこ吹く風。2日に出演した『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ)では、またも弔辞の執筆について舞台裏を得意げに語り、そればかりか、さらにとんでもないことを喋っていた。

 というのも、菅前首相は自慢ついでに、弔辞のある部分について、なんの確認もしていない情報をギャンブルで盛り込んだことを、ポロリと漏らしてしまったのだ。
 
 それは、菅前首相の弔辞のなかのこの箇所について、だった。

「ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。二十代、三十代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています」

 こう聞くと、普通は、菅前首相は自分の目で、あるいは何かの映像で、国葬の開始前に一般献花に訪れた人の列を見て、「20代、30代が多いな」と感じたんだろう、と思うはずだ。ところが番組で、このくだりについて聞かれると、菅前首相は自ら、こう語り始めたのだ。

「若者から安倍さんにお別れをしたいと、そういう人がたくさんいるだろうと、そう思いました。ある意味では予測だから、当たらないと大変なことになる。そこはあえて、20代・30代の人は安倍さんに対して来てくれると、そういう自信があった」

 つまり、菅前首相は見てもないのに、予測で「20代・30代の人がたくさん献花に来ている」と決めつけて、“ギャンブル”で弔辞に盛り込んだ、と自ら 明かしたのである。

 実際に20代、30代が多かったという話はあまり聞かないが、結果的に事実だったとしても、見てもないこと、確認してもないことを盛り込んだという のは、状況次第ではフェイクになりかねない話をたれ流していたってことじゃないか。国葬の弔辞で、こんないい加減なことをやっていいのか。

「山縣有朋の短歌の使い回し」問題についてもそうだったが、こういう指摘をすると、安倍・菅応援団やネトウヨ連中はきっと、「ただの言いがかり」「そんな細かいことどうでもいい」などと必死でかばおうとするだろう。

 しかし、そういう連中に言っておくが、これは税金を使って開かれた国家的行事の国葬における弔辞であって、前首相がやったことなのだ。

 故人が別の人を偲ぶために使った歌を、なんの説明もなく、自分が“故人がその歌を好きだったことを見つけた”かのように語るなんて、普通の葬式でもありえないのに、国葬でそれをやるなんてNGに決まっているではないか。

 今回も同様だ。メディアの見込み報道などとはレベルが違う。国葬の弔辞で、見てもない話をさも見てきたかのように語っていいわけがない。

 しかも、菅前首相がひどいのは、そのことを本人がまるでギャンブルに勝った自慢話のように、“当たった”と語っていたことだ。このヒト、国葬の弔辞をめぐるインタビューと、飲み屋の内輪自慢裏話大会の区別もついていないのではないか。

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