首相官邸HPより
2021年も、残すところあとわずか。本サイトで今年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。
(編集部)
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【初出 2021.02.04】
東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります」「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」などと女性差別丸出し発言をおこなった問題。
国内外から大きな批判を浴び、本日4日、「謝罪会見」がおこなわれた。一部では「辞任の可能性」などとも報じられていたが、そこは首相在任中に「神の国発言」「えひめ丸事故でもゴルフ続行」など数々の問題を引き起こし、支持率が驚異の一桁台を叩き出しても総理大臣の座に居座り続けただけのことはある。昨日の発言について一応は「謝罪」「撤回」したものの、辞任は否定したのだ。
しかも、「謝罪」とは名ばかりで、記者の質問に「さあ?」「面白おかしくしたいだけだろ」などと逆切れを連発。
それどころか、女性の記者に対してばかり「声が聞こえない」「マスクを取ってくれ」と要求したり、「女性の話は長いという認識なのか」と問われると「最近、女性の話を聞かないからわからない」と答えるなど、さらに女性差別を重ねた。
ここまでひどい謝罪会見は昨今なかなかお目にかかれないが、しかし、森会長の場合、これはある意味、通常運転。橋下徹・元大阪市長などは『ゴゴスマ』(CBCテレビ)で「おじいちゃんだから仕方ない」などと擁護していたが、「おじいちゃん」が一人家のテレビの前で、ぶつくさ言っているだけなら勝手にやればいいかもしれないが、森会長は東京五輪という世界各国がかかわる公共イベントの責任者なのだ。「おじいちゃんだから」で済まされるはずがない。
だいたい「おじいちゃんだから」とかではなく、森会長の場合、首相時代から数々の暴言・不祥事だらけの御仁。東京五輪をめぐっても、多々暴言を吐いてきたし、数々の不祥事・疑惑も発覚している。しかも、それは組織委会長になってからの話ではなく、政治家時代からだ。
問題は、そもそもなぜこんな人物が東京五輪組織委員会会長などという要職に就いているのか、ということだろう。
しかし、その答えは簡単だ。安倍前首相がバックについていたから、それにつきる。実際、森氏の組織委会長就任の際も、安倍首相がゴリ押しし、ねじこんだことがわかっている。