いずれにしても、韓国の諜報機関「国家情報院」もしくはその周辺にいる右派と櫻井氏ら「国家基本問題研究所」がなんらかのかたちでつながっている可能性は高い。
韓国の国家情報院や右派は文在寅政権攻撃を煽るため、櫻井氏らは嫌韓を煽り、日本の慰安婦や徴用工問題をなきものするため、お互いを利用してきたのではないか。
こうした関係の背景には、歴史的な経緯もある。戦後、日本による植民地支配から解放されて以降は、ずっと反日姿勢が強いと考えられがちな韓国だが、政治の水面下においては、長らく日本の右派との協調的関係を築いてきた。とくに、朴正煕元大統領が軍事クーデターで実権を握って以降は、韓国軍事政権と日本の自民党政権の間でお互いの利権を共有する“蜜月関係”を築いてきた。
とくに、「安倍晋三の祖父」である岸信介と「朴槿恵の父」である朴正煕の「親友」関係は有名で両者の間ではさまざまな利権や不正の疑惑がささやかれてきた。
それから60年がたって、安倍晋三を支持する日本の極右・歴史修正主義勢力と、朴槿恵前大統領の時代に権勢を振るっていた勢力の連携が再び顕在化し始めたというのは偶然ではないだろう。