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“G7でぼっち”菅首相フォローのため妄想ストーリー流布! 甘利明は「外国の首脳を一喝」、FNNは「カメラがない場面で会話」

 これ、いったいどこの異世界の話なのか。G7では、ゲスト国の首脳との写真撮影後やエリザベス女王との写真撮影後、輪に入れずポツネンとしている菅首相の“ぼっち写真”が拡散され、むしろ菅首相の外交能力、コミュニケーション能力のなさが世界中に晒された。

 それを、「外国の首脳に対し目を見据え一喝」「迫力に先方もタジタジ」って……。

 言っておくが、「一喝」というのは、大きな声で一言叱りつけるという意味。甘利氏のツイートどおり、もし菅首相がどこかの国の首脳に対しそんなことをしていたら、それこそ相手国から抗議を受け、外交問題に発展しかねないだろう。だが、今回のG7でそんなトラブルは起きていないし、海外メディアでもそんなやりとりがあったことを一切報道していない。

 だいたい、甘利氏はサミットに同行しているわけでもないのに、いったい何を見てきたような作り話をしているのか、という話だろう。

 甘利氏はこのところ、安倍晋三前首相、麻生太郎財務相とともに「3A」と称されるなど、ポスト菅政局のキーマンとして注目される一方、〈安倍内閣は3A+S〉〈第二次安倍政権の際にも菅さんから声をかけられ、先ず2人で麻生さんを口説いたのが始まり〉とツイートするなど、やたら菅首相とのパイプをアピールしている。

 今回も、菅首相をヨイショすることで、政権への影響力を高めようとしたのだろうが、そんな暇があったら、ずっと頰被りしている自身の「口利き疑惑」の真相を説明して責任を取れ、という話ではないか。

 しかし、こうした「菅首相がサミットで大活躍」という嘘情報は盟友の政治家が政治的思惑で口にしているだけではない。

 たとえば、甘利氏がツイートしたのと同じ16日に「FNNプライムオンライン」が「「対中国と五輪」菅首相の成果の影に2人の首脳とお勉強 G7サミットの舞台裏と今後の課題」という記事を配信しているのだが、この記事も甘利氏のツイートに負けず劣らず、ひどいのだ。

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