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石垣のりこ議員を非難する安倍応援団の倒錯! 膳場貴子や星浩にまで炎上攻撃で、安倍首相の政権投げ出し批判がタブーに

 本来、今回の辞任でもっとも批判されなければならないのは、政権を途中で投げ出した安倍首相の無責任ぶりなのだ。もっといえば、無責任に政権を投げ出しながら、その辞任会見で「新体制を1議員として、支えて参りたい」「次なる政権に対してもですね、影響力……」などと平気でうそぶく総理大臣に対してこそ、議員辞職を突きつけるべきだろう

 ところが、ネットもマスコミも、安倍首相の問題は一切批判せずに、野党の新人議員を叩くことに夢中になっている。おかしいのは、明らかに石垣議員を非難している側、議員辞職を要求している側なのだ。

 映画評論家の町山智浩氏はツイッターで石垣攻撃がいかに倒錯しているかをこう皮肉っていた。

〈森友文書改ざん問題でひとり死んでるのに安倍さんに辞職を求めず、石垣のり子議員に辞職を求める人たちの不思議〉
〈失言した石垣のり子議員に辞任を求める人はその前に「90才になって老後が心配とか、わけのわかんないこと言っている人がこないだテレビに出てた。『オイ、いつまで生きてるつもりだよ』と思いながら見てました」などと発言した麻生太郎議員を辞任させてください〉
〈失言で石垣のり子議員に辞任を求める人はその前に「(終末期医療について)さっさと死ねるようにしてもらうとか、考えないといけない」「(延命治療について)その金が政府のお金でやってもらっているなんて思うと、ますます寝覚めが悪い」と述べた麻生太郎議員を辞任させてください〉

 まさにそのとおりだろう。ネットでは「難病を差別している」「病気の人を馬鹿にしている」などと石垣議員を攻撃する意見が殺到しているが、ほんとうに病気の人や障害者を排除し、人命を軽視してきたのは、安倍政権の側ではないか。

 いや、それはいま、石垣議員を攻撃しているネトウヨや安倍応援団も同じだ。彼らの多くは「難病差別」や「病気の人を馬鹿にしている」などとわめきながら、アベ政権の医療費削減や福祉削減を推し進める政権を支持してきた。なかには、自ら障害者や弱者差別を口にしてきたものもいる。ようするに彼らは「難病」を利用して、安倍首相の政権投げ出し批判を抑え込みたいだけなのだ。

 実際、連中は石垣議員だけではなく、誤読のしようのないごく穏当なコメントをしただけのジャーナリストたちにも次々襲いかかっている。

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