小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

窮地の安倍首相が櫻井よしこの「言論テレビ」に逃げ込み嘘八百!「定年延長も検察庁法改正も法務省が持ってきた」「黒川と2人で会ったことない」

 このように何から何までデタラメ尽くしの主張を繰り広げた安倍首相だが、問題は、「黒川氏の定年延長は法務省が持ってきた」という嘘っぱちの主張を安倍首相は押し通す気である、ということだ。というのも、安倍応援団がすでに同様の主張を喧伝しはじめているのだ。

 じつは、安倍首相と櫻井氏の番組が収録・放送されたのと同じ15日に、安倍首相と同じ主張を「安倍政権の代弁者」である田崎史郎氏が『ひるおび!』(TBS)で繰り広げていた。

『ひるおび!』では、1月31日におこなわれた黒川氏の定年延長の閣議決定が、誰の動機に基づいておこなわれたのか、という話題になったのだが、そこで田崎氏はこんな説明をはじめたのである。

「これ、いろんな誤解の積み重ねでこうなっているんですけれども、そもそも黒川さんをこういう人事にしてほしいというのはね、官邸の人の話ですよ、法務省から持ってきていると言うんですよ。だから、あるいは検察庁法改正案と、国家公務員法改正案のなかに入れて、それでいま国家公務員法改正案として審議されているんですけれども、それも検察庁法改正案と一緒にしてほしいというふうに、あの、法務省は検察当局が言ってきたと言うんですよ」

 これにはゲスト出演していた元検事の若狭勝弁護士が「違います、違います違います」「それはあきらかに違います」と声を上げたが、田崎氏は「全然違わないよ」とタメ口で一蹴。しかし若狭弁護士は「法務省の官僚検事がそのようなことをするはずがない。検察官は定年がきたら泣いても辞めざるを得ない、それを延長するとなるとOBも含めて批判の嵐となる」「官邸主導でされたこと、法務省から、というのは明らかに違うということ。まったく嘘八百です」と反論した。

 若狭弁護士の言うとおり、実際に昨日には松尾邦弘・元検事総長ら検察OBが法務省に検察庁法改正案に反対する意見書を提出。いかに定年延長がありえない決定であるかを指摘、猛批判をおこなっている。だが、ここで注目したいのは、田崎氏が黒川氏の定年延長を「法務省から持ってきた」という説明を、「官邸の人の話」と口にしていることだ。

 前述したように、安倍首相が出演したネット番組でも、櫻井氏は「法務省の側から持ってきた」と「政府高官」から聞いた、と述べていたが、これ、ようするに安倍官邸が筋書きを考え、安倍応援団にレクチャーしているということだろう。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。