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後援会招待だけでない 安倍首相の「桜を見る会」私物化の実態! 会計検査院元職員も「招待範囲を逸脱」と明言

 まず、会計検査院元職員らが問題視するのは、今年1月に閣議で配布された「桜を見る会『開催要領』」にある「招待範囲」の記述だ。以下に引用しよう。

〈皇族、元皇族/各国大公使等/衆・参両院議長及び副議長/最高裁判所長官/国務大臣/副大臣及び大臣政務官/国会議員/認証官/事務次官等及び局長等の一部/都道府県の知事及び議会の議長等の一部/その他各界の代表者等〉

 安倍首相は自分の後援会員のみならず、今年の「桜を見る会」ではネトウヨ番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)の出演陣である百田尚樹や有本香、ケント・ギルバート、竹田恒泰、上念司などといったネトウヨ安倍応援団をこぞって招待したが、後援会員含め、一体彼らがこの「招待範囲」のどこに当てはまるというのだろうか。会計検査院の元調査官は「安倍首相は、招待範囲にある『各界の代表者等』の“等”の1字を根拠に自身の後援者を招いているのでしょう」と指摘するが、そんな詭弁が通用するはずがない。元調査官はこう批判している。

「開催要領のような行政文書で“等”が示す範囲は、ほぼ同等でなければ認められません。安倍後援会の後援会員のように、まったく関係ない人物の招待は想定していない」

 そして、別の検査院関係者もこう指摘するのだ。

「一般論として、開催要領や予算にもとづかない支出をした場合、会計検査院が『改善の処置を要求』したり、税金が無駄になった『不当事項』に認定したりすることが考えられます」

 当然だろう。安倍首相の支持者やネトウヨの応援団員たちを接待するために、国民は税金をおさめているわけではない。こんな公然と税金の無駄遣いをおこなう公的行事が放置されていていいわけがないのだ。今後、会計検査院のメスが入ることに期待しつつ、引きつづき安倍政権が「桜を見る会」をどのように食い物にしているか、徹底追及が必要だ。

最終更新:2019.11.08 10:08

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