それどころか、逆に犯罪事件にかこつけて、徴兵制まがいの自衛隊強制入隊を語るメディアや輩も出てくる始末だ。たとえば、川崎殺傷事件では、産経新聞が“引きこもりは自衛隊に入れて精神を鍛え直せ”と主張する宮嶋茂樹氏のコラムを掲載した。
自衛隊こそ、犯罪やいじめの温床になっているのに、何を寝ぼけたことを言っているのか、という感じだが、自衛隊批判が一切封印され、こういう暴論が何の批判もなく掲載されるのが今の日本の言論状況なのである。
しかし、何度でも言うが、自衛官は警官と同様に、銃などの武器使用が許される公務員なのだ。その経歴と犯罪に関連性がないかすらチェックできないとすれば、もはや、軍批判が一切タブーになっているどこぞの軍事独裁国家と変わりがないではないか。
(編集部)
最終更新:2019.06.17 11:48