実際、12日の衆院予算委員会でも、イージス・アショアの必要性について追及がおこなわれた。すると、安倍首相はこんなことを言い始めたのだ。
「まさに陸上においての勤務となる。これは(イージス艦とは)大きな差なんですよ! 全然ご存じないかも知れませんがね。あの、いわば、ずっと外に出ている、1カ月間とか出ているということとですね、いわば、これは自分の自宅から通えるわけですから。勤務状況としては全然違うんですよ」
「実際にみなさん、勤務したことないから、そういうことおっしゃっているんだろうと」
そう言う安倍首相はいつイージス艦に勤務したのかよと言いたくなるが、ようするに、安倍首相は、「自宅から通えるようになる」ために、8000億円もかかると言われるイージス・アショアを購入すると言っているのである。トンチキにも程があるだろう。
安倍首相の“ゴマすり外交”によってトランプ大統領に見くびられ、武器を押し売りされれば喜んでそのまま呑む──。そうやってアメリカのATMと課した結果、約8000億円もの血税が必要のないイージス・アショアに流れようとしているのである。その上、トランプ政権の押し売りで大量の兵器を購入した結果、〈日本の防衛費が将来的に、現在の2倍の11兆円超に達する可能性〉(前出「週刊朝日」より)さえあるのだ。
このまま安倍首相が「トランプの犬」でいるかぎり、兵器購入でどこまでもカネがむしり取られ、社会保障費はどんどん削られていく。そのことだけは間違いないだろう。
(編集部)
最終更新:2019.02.16 03:02