この男女は次々に参加者に話しかけられ、茶封筒を手渡すという行動をつづけていたが、参加者の数もまばらになったころに「お疲れ様でした」と挨拶し合い、現場を離れたという。
──果たして、演説会参加者に手渡されていたこの茶封筒は、一体何なのか。自民党というよりも、動員をかけた自民党支持の業界団体が配っていたのだろうか。そして、その茶封筒の中には、何が入っていたのか……。
本サイトでは、この件について自民党本部の総裁選挙管理委員会に対して質問状を送ったが、期限までに回答を得られなかった。
いずれにしても、昨日、安倍首相の街頭演説会でおこなわれた動員作戦は、異常と言うほかない。「街頭」演説であるにもかかわらず、強制的に一般市民を隅へ追いやり、動員をかけ、あたかも圧倒的な人数から支持されているかのように見せようとする──これでは完全にプロパガンダではないか。しかも、それを現役の総理大臣が実施するとは、あまりに狂気じみている。
きょう、予想通り3選は決まったが、今回の総裁選は、ある意味、安倍首相の嘘や圧力体質をあぶり出す機会にもなった。石破氏の地方票での善戦が象徴するように、安倍首相に対する「こんな人が総理でいいのか」という懐疑心は広がっている。今度は国民こそが安倍首相にNOを叩きつけ、退陣していただくしかないだろう。
(編集部)
最終更新:2018.09.20 09:29