いずれにしてもこの池田氏の電撃会見で、「政党色のない候補擁立で与野党相乗り」「原発再稼働を最大の争点とした与野党激突回避」という与党陣営(安倍自民党)の狙いは完全に打ち砕かれ、「中央の紐付き忖度官僚候補VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突の構図が浮かび上がってきた。
実際、その後の流れをみていると、野党が次々と支持を表明して結果的に統一候補となって、池田氏の支持は拡大。安倍首相の総裁選3選にも影響を与えかねない情勢となりつつある。
2017年秋の総選挙以降、初めての大型地方選挙となる新潟県知事選で自公系候補が敗れれば、「安倍首相では来年の統一地方選挙や参院選を戦えない」という声が自民党内で強まる可能性はあるからだ。
“原子力ムラ内閣”こと安倍政権に「再稼働反対」の民意を突きつけた米山知事は1年半で県庁から去ることになったが、今回の新潟県知事選でその路線が継承されるのか、そして「原発推進の安倍政権ノー」の民意を示すことが出来るのか。新潟県知事選から目が離せない。
(横田 一)
最終更新:2018.05.24 02:27