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「安倍はやめろ」抗議デモが2015年以来の事態に! デモ封じ込めの鉄柵も決壊し国会前を埋め尽くした怒りの声

 また、加計学園問題では、学園幹部や今治市、愛媛県職員らが官邸を訪問し、そこで安倍首相の右腕である柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」と述べていたことが愛媛県作成の面会記録文書から発覚。柳瀬氏は「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」などと全面否定しているが、面会記録文書は農水省でも見つかり、その上、官邸を訪問した愛媛県関係者は柳瀬首相秘書官と名刺を交換したと証言している。──「記憶にない」としか言わない者と、残された記録や証拠。どちらが信用に値するかは一目瞭然だ。

 しかも、この面会記録文書には、安倍首相と加計孝太郎理事長が会食の席で獣医学部新設について話し合っていたこともはっきり書き記されていた。安倍首相は昨年の国会で、「相談や依頼は一切なかった。相手の立場を利用しようとするということなら、もう友人とは言えない」だの「(加計学園の獣医学部新設計画をはじめて知ったのは)2017年1月20日」だのと答弁してきたが、それらはやはりすべて嘘だったのだ。

 安倍首相に対する国民からの怒りは、森友・加計問題だけではない。大きなニュースが多すぎて陰に隠れているが、防衛省の日報問題も日々新たにどんどんと日報が発見されていくという異常事態となっている。また、女性記者に「おっぱいさわっていい?」「手しばっていい?」などとセクハラをおこなっていた財務省の福田淳一事務次官の問題で、麻生太郎財務相は注意にとどめて処分はしないという大甘な姿勢を示し、菅義偉官房長官も「緊張感をもって行動してもらいたい」などと述べるにとどまった。

 前川喜平・前文科事務次官の「出会い系バー」通いには饒舌になって「常識的に言って教育行政の最高の責任者として到底考えられない」「地位に恋々としがみついていた」などと人格攻撃まで繰り広げたのに、現役事務次官がその立場を利用し、音声データまで公開された卑劣なセクハラ行為に対しては注意を促すだけ──。菅官房長官は愛媛県の面会記録文書についても「地方自治体の文書について政府としてコメントしない」などと述べたが、こうやって都合の悪い事実には説明責任を放棄し、叩けるものは徹底的に潰すまで叩くという安倍官邸の下劣そのものの行為を、もうこれ以上許すわけにはいかない。

 安倍首相は昨年の国会において、森友問題で「私や妻が関係していたら間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」とはっきり宣言。加計問題でも「(加計学園の獣医学部新設を)働きかけているというのであれば、何か確証を示してくださいよ。私は、もし働きかけて決めているのであれば、やっぱりそれは私、責任取りますよ。当たり前じゃないですか」と言い切っていた。

 そしていま、改ざん前文書と面会記録文書というふたつの「確証」が出てきた。いや、本来ならば公文書改ざんという大事件ひとつで総理は辞任、内閣総辞職となるべき問題だ。安倍首相にはきょう全国で響いた「安倍政権はいますぐ退陣」という国民の言葉を真摯に受け止めてもらわなくてはならない。

最終更新:2018.04.14 08:18

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