しかも、参加した親方の名前も完全に間違えていたらしく、相撲通のコラムニスト・能町みね子氏からツイッターでこんなツッコミを入れられる始末だった。
〈「貴乃花派」に甲山親方が入ってるけど、これは例の女装カレンダーの正体をネットの誰かが間違えて甲山さんだと拡散したことから広まった誤解で、実際あの女装は陣幕親方。もうこの時点で信用性がいちじるしく低いのですが…〉
他にも、“同期の桜”で現役時代に仲がよかったという理由だけで、浅香山親方(元大関・魁皇)も貴乃花親方と行動をともにすると書くなど、かなり無理矢理な記述が目立った。
一方の日刊ゲンダイも、時津風一門から離脱した3親方について「時津風一門を離れるのは、前回の選挙で貴乃花一門を支持したみそぎ」で「来年の理事選挙で貴乃花一門を支持しない」などと書いているが、これは完全に的外れだ。
他の親方らの間では貴乃花支持から離脱する動きが出ているのはほんとうだが、あの3親方については、次の理事選で貴乃花親方を支持するのは明らかだという。実際、そうでなければ、わざわざ離脱する理由がないだろう。
いずれにしても、両陣営に割れたマスコミが理事選を前に、それぞれ、自分のくっついている陣営に勢いがあるとアピールし始めたというわけだ。しかも、そこには、かなりのフェイクニュースがまじっている。
相撲協会の不祥事隠蔽の手伝いから始まって、排外主義丸出しのモンゴル力士バッシング、さらには貴乃花親方vs八角理事長の多数派工作宣伝部隊の役割まで演じ始めたマスコミ。ここまで検証してきてなんだが、「どうでもいいわ」とつぶやくしかない。
(林グンマ)
最終更新:2017.12.26 09:36