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島田雅彦、平野啓一郎、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、山本直樹…作家・文化人たちが続々と安倍政権に批判の声

 今回の選挙では結局はっきりとした政策上の争点は明示されることはなかった。当たり前だ。始めから安倍首相の保身のために始まった選挙なのだから。

 しかし、それでもはっきりしているのは、今回の選挙結果が憲法改正論議に大きな影響を与えるということだ。そして、そのことは昨年の参院選同様に争点隠しにされている。17年10月15日付けしんぶん赤旗日曜版で漫画家の山本直樹氏はこのように語る。

〈総選挙の最大の争点は、憲法だと思います。僕は、インターネットのアイコンに、「憲法護持」という写真を掲げています〉

 山本氏が「憲法護持」を掲げるのは、安倍政権の希望通りに憲法を変えさせることは「表現の自由」の死を意味するからだ。自民党憲法改正草案において、表現の自由に関する条文には「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という文章が新たに付け加えられ、権力が国民の表現の自由を大きく制限することができるようになっている。だからこそ、憲法改正には反対の声をあげる。山本氏はこのように述べている。

〈漫画を描く上で、好き勝手描けなくなってしまうから、憲法を変えられては困るんです〉

 強きを助け、弱きをくじく。弱者は排斥され、多様性も失われた全体主義国家へ──安倍政権下でどんどん強くなってきたこの傾向を今回の選挙で止めなくてはならない。

最終更新:2017.10.20 12:39

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