「お前が国難」というプラカードをメディアのカメラに撮られないよう指示されていたのか、それとも安倍首相に見せまいと必死で隠したのか。どちらにせよ、その姿勢は国民からの批判に耳を傾けないどころか、ないものにしようとする許せないものだ。
もちろん、演説の中身も、解散発表で「ご説明もしながら選挙を行う」と約束したはずの森友・加計問題に言及はなし。駅前の通行人のための通路も一時封鎖し「ハイタッチ会」をおこなって、安倍首相はそそくさと国分寺をあとにした。
その足で、自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)総会にサプライズゲストとして登場。ネトサポ、安倍応援団の集会に逃げ込んだのだった。
本当なら広く多くの国民に「丁寧な説明」を聞いてもらわなければならないにもかかわらず、公示前最後の休日で絶好の機会のはずの今週末の遊説日程も、いまのところ一切告知していない(明日7日14時から千葉の柏駅で演説との情報だけは流出しているが)。
批判と向き合わず、都合の悪いプラカードを掲げた国民を覆い隠そうとするその態度からは、小池百合子と同様、「排除」する者の傲慢さが見て取れる。国民に堂々と向かい合わず、鬼ごっこのように逃げつづける総理大臣なんて、もういらないだろう。
(編集部)
最終更新:2017.10.06 08:02