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フジテレビ日枝前会長退任も「院政」は確実! 負の遺産「とんねるず」の番組とコネ入社も続行か

 日枝氏ととんねるずは現在でも頻繁にゴルフに行く仲ともいわれる。1980年代半ば、『夕やけニャンニャン』でとんねるずが一大ブームを起こしていた時期に編成局長の地位にいたのが、その後フジテレビ社長そして会長へとのぼり詰める日枝氏だ。彼にとってとんねるずは出世への道を切り開いてくれた恩人にあたる。そういった過去があるため、「タブー」案件となっているのである。

 フジテレビにおける日枝氏の独裁がもたらす弊害はこれだけではない。その最たるものが、職員のレベルを下げる元凶のひとつともなっているコネ入社の横行である。

 入社一年目で『めざましテレビ』に抜擢された藤井フミヤの長男・藤井弘輝アナをはじめ、コネ入社の多いテレビ局のなかでもフジテレビは群を抜いてコネ入社が多いことで知られている。有名人の子弟も多く、芸能関係では、高橋英樹の娘・高橋真麻はもちろん、俳優・宇津井健やミュージシャン・ムッシュかまやつの長男、陣内孝則の長男、生田斗真の弟……。ジャニーズ事務所の副社長でメリー喜多川の長女である藤島ジュリー景子も、役員秘書室に在籍していた。

 芸能人だけでなく、大物政治家の子息も多い。たとえば、中曽根康弘元首相の孫(長女の息子)や、故・中川昭一元財務相と中川郁子衆議院議員の娘、また14年には安倍首相の甥にあたる岸信夫外務副大臣の次男、さらには安倍首相の側近で現閣僚の加藤勝信一億総活躍担当大臣の娘もまたフジテレビに入社している。

 こうしたコネ入社の多くはもちろん、政界やスポンサー対策、大物芸能人の取り込みを目的にしている。だが、フジテレビのコネ入社をめぐってはさらにもうひとつ、唖然とするような噂が広がっている。それは、「スキャンダル対策に週刊誌幹部の子弟を入社させていた」というものだ。

 そのことを指摘しているのが、『フジテレビ凋落の全内幕』(中川一徳+伊藤博敏+安田浩一+窪田順生+林克明ほか/宝島社)。同書はフジテレビの現状を多角的に取材検証した告発本だが、その第1章「鹿内家追放クーデターから24年 日枝フジ会長“長期独裁”が招いた『機能不全』と『モラル崩壊』の内情」(中川一徳)にはフジテレビを長期にわたり支配する日枝氏の独裁支配のやり口が詳細に描かれている。

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