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百田尚樹が外国特派員協会で会見、「ヘイトスピーチや差別扇動は一度もしたことがない」と大嘘!

 一方、韓国人に対するヘイトは、最近、出版された『今こそ、韓国に謝ろう』(飛鳥新社)を読めば、明らかだ。

〈彼女たちが整形手術を受けたいという理由は様々でしょうが、根本的なことを言えば、「自分の顔が気に入らない」という一点に尽きるのではないでしょうか。つまり敢えて乱暴な言い方をすれば、韓国人は「朝鮮人の顔」が嫌いなのです。〉
〈もちろんスポーツにおける不正はどの国にもあります。ドーピング発覚事件を見ない大会はないほどです。しかし韓国ほど露骨に、しかも何度も不正を繰り返す国はあまりありません。韓国人は勝ちさえすれば、どんな汚い手段を用いてもかまわないと考えているようです。〉

 これのどこが、「私はこれまでヘイトスピーチならびに差別扇動、そういう発言は一度も行っておりません」ということになるのか。

 さらに、百田は在日韓国人に対しても、事実無根のデマをがなりたてることで差別感情を煽り立てる“ヘイトデマ”を連発している。とくにツイッターに多いのが、「マスコミは在日に支配されている」なるネット右翼的妄想を丸出しにした言辞の数々だ。

〈この50年間に、新聞メディアの大半、テレビ局のほぼ全部を、反日勢力と在日韓国人およびそのシンパに押さえられた。もう手遅れかもしれない…。あとはただ洗脳を待つばかりなのか…〉(16年3月29日)
〈日本人プロデューサーが反日番組を作るのは思想的な病理問題があると想像できるが、在日朝鮮・韓国人(あるいは帰化)プロデューサーが反日番組を作るのは、さらに何か理由があるのではないかと想像してしまう〉(17年5月6日)

 もちろん、こうした発言の根拠や証拠など皆無なのだが、百田はその脳内妄想を垂れ流すことで「在日朝鮮・韓国人」たちに悪感情を芽生えさせるよう仕向けているのだ。

 また、最近でとくにひどかったが、昨年、千葉大医学部の学生3名が集団強姦致傷容疑で逮捕された事件で氏名が未公表だったことについてこうツイートしたことだ。

〈犯人の学生たちは大物政治家の息子か、警察幹部の息子か、などと言われているが、私は在日外国人たちではないかという気がする〉(16年11月24日)

 この事実無根、根拠皆無の妄想によって「在日外国人=犯罪者」と印象付けるヘイトスピーチには、当然、方々から批判が殺到したが、後に容疑者らの氏名が公表されなかったのはそのなかの一人が“法曹界の名家”であって、これを警察が配慮した結果だと週刊誌が報じ、百田のツイートがヘイトデマであることが確定している。

 そもそも新聞報道などを見ても明らかなように、在日外国人が犯罪を犯した場合も実名は発表されるし、報道もされている。百田の“在日外国人だから実名を伏せられた”という思い込み自体がはなからありえない話であって、本人がどう言い訳しようとも、差別扇動目的の悪質デマとしか言いようがない。

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