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タトゥーの彫り師が医師法違反? 菊地成孔、鴻上尚史がトンデモ法解釈に異議!「法律の拡大解釈によるイジメ」

 行政がタトゥー文化に規制を加えようとした背景として、一部に悪質な業者が存在するという事実は抜き去り難く存在する。ほとんどのタトゥースタジオが、針を使い回さない、施術中はきちんとゴム手袋をするなど、衛生面で当たり前にやるべきことをやっている一方で、少数だがそうでない人たちもおり、それが原因でタトゥースタジオがC型肝炎などの感染源になっているともいわれる。今回の騒動もこの衛生面の問題が原因の一つとなっている。

 ファッションとしてのタトゥー文化が完全に定着したいま、いたずらに規制を強くして彫師という職業を地下化させることよりも、適切なルールづくりをするほうが現実的であり、それはタトゥーを入れる人たちの健康被害を防ぐことにもつながる。

 前掲『BAZOOKA!!!』に彫師の岸氏と一緒に出演した弁護士の吉田泉氏もこのように語っている。

「「針を身体に入れるという行為なので医師法違反」というのは馬鹿げてますけれども、かといって無制限でいいのか、何もなしで野放しでいいのかというとそれも違うかなと思います」
「いま考えているのは、岸さんをはじめ一流の方々が最低限守っている衛生面の基準というのがあって、それを抜き出してガイドライン化して、で、「彫師の方々、これ守ってくださいね」というような法整備をしていくべきだと考えています」

「子どもに見せたくないものはすべて社会から排除する」。そういった脅迫的な思想のもと強引に漂白された社会で何が起こるか? 風俗店を根こそぎ街から排除した結果、デリヘルがメイン業態になり、かえって働いている女性が危険にさらされるようになったのと同じことが、確実にタトゥー文化でも起こるだろう。

 今回の裁判で被告側は「医師ではない免許や登録制などきちんとした制度を作ってほしい」とも訴えている。「彫師には医師免許が必要」というメチャクチャな法解釈が覆るかどうか。大阪の裁判に注目が集まる。

最終更新:2017.12.04 04:19

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