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室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第4回ゲスト 山本太郎(前編)

室井佑月が山本太郎に迫る! アッキード事件の闇、安倍首相の素顔、そして原発とマスコミ…

山本 今回と同様の構図は小泉純一郎元首相の時代にもあった事ですよね。構造改革や規制緩和と言いながら、自分たちのお仲間を政府の諮問会議的な所に座らせて発言させて、実際に制度を変えていく。それによって、派遣社員が厳しい労働環境に置かれたり、タクシーの台数が増えたり。結果、派遣業やリース業を営む政商たちに金が流れる仕組み。政治家になってやっとそうした構図がわかってきました。政治家は組織票と企業献金、官僚は出世と退職後の為に、都合良く法律を作ったり制度を変えて、オトモダチに都合よく仕事や金を回すご奉仕をするんだ、と。

室井 でも小泉さんの頃は、もっとざっくりしていました。たとえば政権批判を書いても、嫌がらせはまったくなかったし。当時、雑誌で息子の小泉孝太郎くんと対談したこともあったんです。わたしがホステル役の連載だったんですけど、オファーしたら快く来てくれました。「お父さんの悪口を書いているから、来てくれると思わなかった」と言ったら、「なんで呼ばれたのかと思った。担がれたんじゃない?」なんてゲラゲラ笑って。そういう余裕があった。でも安倍政権は違う。これまでどれだけ仕事を失ったか……。いや、直接何か手をくだされたのかはわからないですよ、忖度かもしれませんけど、わたしはどうしても安倍さんは許せない。とんだ愛国者ですよ。しかも歯向かうと「売国奴だ!」と言われてしまう。メディアの役割って権力への監視ですよね。でも言えない空気感ができてしまい、忖度して誰もモノを言わなくなる。それがイヤなんです。あと安倍さんが嫌なのは、人たらしというか、人を狡猾に取り込もうとするところ。もし直接会ったら、わたしもコロッと騙されるかも。

山本 それは同感です。たとえば予算が決定すると、内閣の閣僚全員が各会派の部屋に挨拶に回るんですが、昨年秋の補正予算成立の際、僕もその挨拶を受けました。僕なんて、牛歩をやったりと安倍政権に批判的だし、政界ではガキじゃないですか。影響力もないし、政治家としてペーペー。なのに、安倍首相はちゃんと会話してくれる。「山本さん、安保法のときは鋭い質問ありがとうございました」という感じで。こっちはびっくりしちゃう。「芸能界には私、友達がいるんですよ。◯◯さんとか」なんて会話までふってきて。悔しいけど、ある意味人たらしだし、飲みに行ったら楽しそうだなと思わせるんです。

室井 太郎ちゃん、それ、もう取り込まれてるんじゃない? 芸能人でも、私が知っているだけで何人が取り込まれているか。みんな、「すごい気さく」って喜んじゃうんですよね。

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