「取引に関与、かかわっていたならば国会議員も総理を辞めるとはっきり言われている。自信をもって調べてた上で発言されているんです。自信をもっていないとあんな発言はしない」
また、昭恵夫人が学園から講演謝礼を受け取っていた疑惑にしても、「(PTA会費の収支報告書は)遠足代として使ったのか、他に別の用途があるかもしれないし、この資料を持って昭恵さんがもらったとは断定できない」「自由奔放で、利用されている」と言いたい放題だったのだ。
これに対し、玉川徹氏や高木美保氏といった他コメンテーターも時に呆れつつ、鋭く反論したが、田崎氏は最後まで自説を曲げず、首相や自民党を露骨にかばい続けた。
だが、疑問なのは、こうした安倍首相・自民党の代弁者に展開になることがは当然わかっていたのに、『モーニングショー』がなぜ常連でもない田崎氏をこのタイミングで解説者として出演させたのか、だ。『モーニングショー』といえば、当初この問題にまったく触れようとしなかったワイドショーのなかでも、短いながらもいち早く取り上げ、今週月曜日(2月27日)放送では1時間近くも森友問題を追求する大特集を組み、視聴率も、また視聴者からの反響も上々だったというのに、である。
しかし、あるテレビ朝日関係者は、「だからじゃないですか」と言ったあと、こんな推測を教えてくれた。
「周知のように、うちの局は安倍首相とべったりの幻冬舎の見城徹社長が放送番組審議会の委員長を務めていて、安倍批判の番組には陰に陽に圧力をかけてきていますからね。とくに『モーニングショー』のキャスティングには隠然とした力をもっていて、最近、やはり安倍首相の宣伝部長として頭角を現している元TBS政治部記者の山口敬之氏を番組に出演させたのも、山口氏の本を出版している見城氏のプッシュだったと言われています。『モーニングショー』がガンガン安倍首相批判をやりすぎているということで、見城氏が圧力をかけてきて、バランスをとるために、田崎氏を入れたんじゃないかとも言われています」
とはいえ、ワイドショーの参入で、森友学園をめぐる安倍首相、そして自民党への疑惑が広く国民に浸透し、関心も高くなっているのは事実だ。今後も横槍に負けず、疑惑を追及してもらいたい。
(伊勢崎馨)
最終更新:2017.11.20 06:34