自由民主党HPより
連日、国会で追及されている学校法人森友学園の国有地格安払い下げ問題。新たな疑惑がどんどん明るみに出ているが、同時に次々と判明しているのが、安倍首相の“虚偽答弁”だ。
28日の国会でも、またひとつ安倍首相の嘘がばれた。前日、27日の衆院予算委で安倍首相は、昭恵夫人が瑞穂の国記念小學院(「安倍晋三記念小学校」)の名誉校長就任や、森友学園が営む塚本幼稚園での講演の対価としての金銭受け取りの有無を尋ねられ、「報酬も講演料もまったく受け取っていないと聞いています」と繰り返した。つまり、名誉校長になることで利益を得ていない、昭恵夫人は潔白だ、われわれは単に名前を使われた被害者だ、と言っていたのだ。
ところがだ。今日の参院予算委では、民進党の舟山康江議員が資料に基づくこんな事実を暴露した。それは、塚本幼稚園の元保護者から入手した「PTAの収支決算報告書」には、「15年9月5日 首相夫人安倍昭恵先生」との記載があり、「社会教育費」として支出がなされていたというもの。安倍首相は「私は(文書を)まったく承知していない」「それ公資料なんですか」と弁明するのがやっとだった。前日の発言は、森友学園側との関係を切ろうという腹で吐いたデマカセだったことがばれてしまったのだ。
首相の“虚偽答弁疑惑”はこれだけではない。周知の通り、安倍首相は当初、「(森友学園の籠池泰典理事長は)私の考え方に非常に共鳴している方」「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」と言っていた。だが、国有地売買の不正疑惑が次から次へと浮上すると、一転して、「学校がやってることの詳細はまったく承知していない」「(籠池氏は)非常にしつこい」「個人的に会ったことは1回もない」などと、森友学園と籠池理事長を突き放す発言を連発。露骨なまでの尻尾切りをし始めた。
しかし、安倍首相の言う「籠池理事長とは面識はない」との主張じたいが、実はかなり怪しいのだ。実際、籠池理事長は今から約2年前の雑誌の対談で、安倍氏の首相再登板を「奇跡ですよ、あの復活は」と絶賛した上で、こう自慢げに語っていた。
「安倍総理には当園に足を運んでいただいたこともあり、本当に応援させていただいてます」(「致知」15年4月号/致知出版)