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「変態」コピーで炎上、オリラジ写真集はやっぱりLGBT差別だ! 中田敦彦の保守的価値観とエリート主義

『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)

 お笑いコンビ・オリエンタルラジオが、9月2日に発売する写真集をめぐって炎上騒ぎとなっている。

 その写真集とは、『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)。『スクールガール・コンプレックス』などで知られるフェチ写真家の青山氏が、オリラジのふたりがもし「同棲」していたら、という設定で撮り下ろされたというが、問題は、「お笑いナタリー」に掲載された写真集の発売告知記事。記事タイトルは、こうだ。

『オリエンタルラジオ“究極の変態写真集”発売、2人の同棲物語』

 まるで“同性カップルの同棲=変態”とも感じられる、このタイトル。記事のほうでも、〈写真集の制作にあたってオリラジが望んだことは「究極の変態写真集」であることや、青山の紡ぎ出す写真世界に自身が入り込むこと〉と書かれていた。そのため、ネット上では「異性間ならノーマルで同性同士の睦まじい絵ならば“変態”?」「あきらかな同性愛差別だ」などと大炎上したのだった。

 こうした事態を受けて、KADOKAWA文芸編集部の公式Twitterでは担当編集者が、このように釈明した。

〈誤解も生まれているようですので明確にしておきたいのですが、本書の製作において「同性どうし」“だから”「変態」という意識はみじんも有りません。「変態」ということばは、「青山さんの写真表現」に依るものです。〉
〈「同性どうしの同棲」は、ありえる日常、普通の風景として設定したにもかかわらず、紹介の文脈で、製作上意図していない差別を発想してしまったかたがいること、それにより傷ついたかたがいることは、申し訳なく思っております。〉

 だが、「変態」という言葉が同性カップルをさしているのではなく、青山氏の写真を評価したものだったとしても、この写真集にほんとうに〈差別性〉はないのか。

 そもそも、今回の写真集は、中田敦彦が青山氏のファンで、「自分たちも撮ってもらい、写真集を作りたい」と熱望したことから企画がはじまったという。青山氏といえば、これまでおもに女性を被写体にして作品を発表、なかでも男性目線から見た女子高生のフェティッシュな写真で人気を集めてきた写真家で、男性芸能人の写真集を手がけるのはオリラジが初となる。

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