しかも、メリー氏自身がこの騒動の中で、静香と仲がいいことを認めている。一昨年の「週刊文春」（文藝春秋）では、「私、SMAPの誰とは言いませんけど、今でもお家へ遊びに行くし、食事に行ったり、美味しいものがあったら届けていますよ」と家族ぐるみの付き合いを示唆。さらに、今年の「週刊新潮」（新潮社）インタビューでメリー氏は「静香とは食事もします」と、はっきり認めたうえ、こんな発言をしたのだ。

「静香に言ったら『あれ、だって普通のことじゃないですか。なにかおかしいですか？』と言っていましたよ」
「マッチ（近藤真彦）のところだって、ヒガシ（東山紀之）のとこだって、他のタレントだって同じようにしていますよ」

　ようするに、「普通のこと」と釈明しながら、騒動の渦中にも連絡を取り合っている「特別な関係」であることを告白した上、木村家を二大幹部であるマッチ、ヒガシの家と並ぶ扱いで語っているのだ。

　これで、ジャニーズのタレントたちの静香を見る目が180度変わったのだという。

「実際、そうなるかはともかく、将来、静香さんがジュリーさんの片腕になってジャニーズを仕切るんじゃないか、なんてことを真顔でいうタレントも出てきた。とくに、二宮なんて、今回の騒動の後のアカデミー賞の授賞式でジャニーさんとメリーさんに感謝の弁を述べるくらい、空気を読む人間ですからね。当然、態度は変わるでしょう。また、静香さん自身も、社長昇格が予定されているジュリーさんとも食事をしたりして、どんどん事務所との距離をつめているようです。面倒見の悪い夫のキムタクに変わって、ジャニーズの後輩たちにいろんなものをプレゼントしたり、頼まれたら、いろいろ世話を焼いたりもしているようですよ」（ジャニーズ関係者）

　そう考えると、静香が今回、『ミュージックステーション』でHey! Say! JUMPの話題にふれたのも偶然ではないかもしれない。Hey! Say! JUMPは今、ジュリー副社長のイチ押しグループ。しかも、紹介した山田が主演の『暗殺教室　卒業編』も今、公開中の映画だ。

「おそらく、静香さんはそれをわかって、ジャニーズのために宣伝としてあの発言を仕掛けたんでしょう。それも、ジャニーズの誰かに頼まれたということでもなく、自発的にやったんじゃないでしょうか。あの発言はファンの間では賛否両論のようですが、ジャニーズ内では『さすが』と大絶賛されているようです」（テレビ局関係者）

　なんという気配りと周到な計算。やっぱり、気がついたら、工藤静香がメリーさん亡き後のジャニーズをジュリー氏の右腕として仕切っていたなんてことは十分ありうるのでは……。
（林グンマ）

最終更新：2016.05.17 12:31