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年末特別企画 リテラの2015年振り返り

憲法破壊の犯罪者たちを忘れるな! 安倍政権「安保法制」デタラメ・詭弁ランキング(前編)10位〜6位

 安保法制の「後方支援」とは、地球上のあらゆる戦闘場所に出かけて行って、もっとも狙われやすい “兵站”を担当する、という危険なもの。それを安倍首相は「訓練さえすれば大丈夫!」と言い張っているのだ。どんなお花畑思考かよ、という話である。

 しかし、どうして安倍首相はこんな楽観的なのか。それは彼の“本音”に理由が隠されている。たとえば5月14日の記者会見で、安倍首相は「自衛隊発足以来、今までにも1800名の方々が、様々な任務等で殉職をされております」「自衛隊員は自ら志願し、危険を顧みず、職務を完遂することを宣誓したプロフェッショナルとして、誇りをもって仕事にあたっています」と言っている。

 1800名の殉職者というのは災害救助や訓練中に亡くなった人びとの数で、戦闘で亡くなった人はひとりもいない。こうしたごまかし、議論のスリカエの詐術も醜いが、この「自衛隊員だったら死ぬのは覚悟の上」と言わんばかりの主張こそが安倍首相の本音だ。現に、すでに自衛隊は隊員全員に“戦死”を前提とした「秘密のカード」を配布して記入を命令したり(過去記事)、棺桶や遺体処理班の準備さえはじめている(過去記事)。安保法制によって戦死者が出たとき、安倍首相はきっとこう言うだろう。「国を守るために犠牲となった尊い命を無駄にはしていけない。もっと武力を強化させましょう」と。

 そういう意味では「リスクは下がる」発言は悪質極まりないが、あまりにバカバカしすぎてさすがにだれも信じてはいないと思うので10位という結果となった。まさか「リスクは下がるに決まってるだろ!」なんて本気で信じている人……いませんよね?


★ 9位
佐藤正久(ヒゲの隊長)・自民党参院議員
「テレビ朝日は徴兵制に前向きなのか?」

(7月17日、テレビ朝日『モーニングバード』出演後にTwitterで)

 元陸上自衛官で2004年のイラク派遣では第一次復興業務支援隊長を務めた経験を持つ“ヒゲの隊長”こと佐藤正久参院議員。イラク派兵を知る自衛官OBという経歴を見込んで自民党は安保法制のPRアニメ動画『教えて!ヒゲの隊長』の主人公(?)にも抜擢したが、結果はパロディ版の『ヒゲの隊長に教えてあげてみた』によってコテンパンに説明のウソを暴かれ、挙げ句、再生回数も抜かれるという目も当てられない事態に。しかも当の本人は〈佐藤も思わず吹いた〉〈なかなかよく出来ている〉などとつぶやく始末で、「この人、大丈夫なんだろうか……」と心配になってしまう相当な天然っぷりを見せつけた。

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