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制服向上委員会インタビュー「彼女たちは操り人形なのか!?」(前)

制服向上委員会が「操られている」説に反撃! 「太田さんにはがっかり」「誹謗中傷には負けたくない」

 木梨 私は制服向上委員会のメッセージ性がカッコいいと思っていましたけど、一番の動機はやっぱり音楽が好き、ということでしたね。テイラー・スウィフトやリアーナなどの洋楽が好きだったのですが、制服向上委員会の活動を通してボブ・ディランや、アレサ・フランクリン、ディクシー・チックス(編注:ブッシュ政権時にイラク戦争批判を行い全米に論争を巻き起こしたカントリーグループ)などに影響され、ますます洋楽が好きになり、いつか自分もそういう音楽をやりたいなって。

 齋藤(乃) 私はディズニーのパレードダンサーに憧れていて、ダンスをやりたいと思ってたんですけど、お姉ちゃんが入ったときに制服向上委員会の歌をはじめて聴きました。でも、原発とかはむずかしすぎて……。

 木梨 入ったとき、まだ小学生だったもんね(笑)

――じゃあ、こういう政権批判の歌に出会った時や、デモに初めて参加した時は、かなり驚いたんじゃないですか?

 齋藤(優) 私が初めて聴いたのは「悪魔Noだっ!民主党」だったんですけど、〈公約ダメ 政策ダメ 内閣ダメ すべてダメ 何やってんのダメおじさん〉という歌詞で、申し訳ないですけれども、悪口?って思ってしまいました(笑)

西野莉奈

 西野 原発デモにはじめて参加したときは、ちょっと衝撃でしたね。デモって警察の方がいっぱいいるじゃないですか? それがすごく怖くて。「何でデモしてるんだ!」って感じで、捕まっちゃうんじゃないかって不安でした。

 他全員 それは思った!(爆笑)

 西野 だよね~(笑)……ただ、そういう私たちも政治のことや社会問題を勉強して、少しずつ意識が変わっていったんですね。デモにいっても、自分だったらこの問題をどう考えるかを意識するようになって。歌詞への思い入れもすごく大きくなりましたね。

 制服向上委員会のメンバー達はこちらが想像していた以上に、政治や社会問題に関心をもち、自分の意見をはっきりともっていた。しかし、同時に自分が過去にほとんどそういう問題に関心をもっていらず、知識がもなかったことも正直に話してくれた。

 では、彼女たちはどういうプロセスで原発や安保法制などの問題を学んでいったのか。次回はそのへんにもう少し踏み込んでみよう。また、安倍首相や安倍政権に対して彼女たちが今、どう考えているかも率直に話してくれているので、ぜひ楽しみにしていただきたい。

 後編へ続く。
(インタビュー・構成/編集部)

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■制服向上委員会プロフィール
1992年結成のアイドルグループ。安倍政権批判で話題の曲「おじいさんと同じ」「Oh ズサンナ」収録のプロテストソングコンピレーションアルバム『3あくついほう!』好評発売中。また、先日復活した制服向上委員会のスピンオフユニット・寿隊による最新アルバム『終わりよければ全てよし』も発売されたばかり。9月22日(火・祝)国分寺Lホールにて単独ライブ、9月25日(金)国分寺Café SlowにてPANTA(頭脳警察)・中川五郎とのトーク&ライブが予定されている。その他、今後の詳細はオフィシャルホームページ(http://www.idol-japan-records.net/ski/)を参照。

最終更新:2015.08.25 07:58

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