――そういえば、爆笑問題の太田光がみなさんのことを「やらされてる」とバカにしてましたよね。あの発言を知ったときはどうでしたか。
齋藤(優) ちょうど『沖縄・うりずんの雨』という沖縄戦を描いた映画をメンバーみんなで観に行ったとき、待ち時間にツイッターを見ていたら、リツイートでまわってきたんですよね。それまで、私、太田さんのことを信じていて、ウソをつかない人だと思ってたんですよ、世間に対して物怖じしない人だし。そういうこと言うとは思ってなかったので、ちょっとがっかりしました。
齋藤(乃) 優里彩と私の姉妹はお笑いが本当に大好きで、太田さんのこと、小さい頃からDVD見るぐらい応援していたんですよ。なのに、あぁこんなこと言われちゃうんだ……って。ホントショックでした。
齋藤(優) でも、少ししたら、そういえば、この間、太田さん、安倍さんと会ってたなあって思い出して。それでああいうツイートをさせていただいたんです(笑)
――あれは見事な返しでしたね。ただ、制服向上委員会については太田光と同じようなことを多くの人が思っているのも事実です。「大人に洗脳されてる」とか「操られてる」とか。
木梨 そういうことを言う人に、一つだけ言いたいことがあります! 私たちは、3.11以降にグループに入ったメンバーなんですけど、オーディション受けるときに、制服向上委員会ってどんなグループなんだろう?ってYouTubeとかで検索するじゃないですか、普通。そしたら、一番最初に出てくるのは「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」なんですよ(笑)。だから、私たちが何にも知らないで、っていうのはありえないですよ。アイドル目指してたのに政治的なことを叩き込まれたんだろって言われるのはすごくイヤ!
木梨夏菜
齋藤(乃) 私は「かわいそう」って言われるのが一番ムカつく。自分の意志でやってるのに、なんでそういうふうに言われるんだろうって。
齋藤(優) ただ、周りがそういうふうに見るのもわかりますけどね。私の場合も、山口百恵さんに憧れ、歌や踊りをやりたいと夢見てオーディションに応募したので、正直、原発といわれてもピンとこなかったですから。オーディションに受かったあと、グループに入って最初の顔合わせの日に、プロデューサーに、「原発って知ってる?」と聞かれたんですけど、正直に「すいません。なんでしょうか?」って答えて(苦笑)。私の家は、テレビのニュースも週に2、3回しか見ない家庭だったので……。
西野 私も前はアニメ『ラブライブ!』が好きでアイドルに憧れていただけでしたね。