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見苦しい! 百田尚樹がこの期に及んでまだ言い訳 反論の根拠は沖縄ヘイトデマの常習犯

 さらに、惠氏がヘイトデマを流したのはこれだけではない。沖縄では2012年10月に20代の女性が米兵2人に暴行されるという事件が起こったが、惠氏はこの事件について、チャンネル桜の『中国の「日本直接・間接侵略」の実態』という放送でとんでもないことを言っている。発言は以下の通りだ。

「この前、発生したレイプ事件も、どうも深い闇の部分がありましてね。被害にあった女性の方はね、沖縄県民でもなければ日本国民でもない。帰化された人なんですね」
「全部、僕は暴露しますけど、(被害者は)沖縄にある政府の出先機関に昼間は勤められて、夜はそういう……深夜のお仕事をされている。で、沖縄ではレイプ事件が起きてマスコミがワーッと騒ぎ立てるでしょ。そのあと急に消えるじゃないですか。告訴しないんですよ。告訴したら真相がバレるから。8月に起きた事件も怪しかったんですね」

 どうやら“中国人の工作員がわざとレイプ事件を誘導し、冤罪だから告訴できない”と言いたいようだが、もちろんこれもとんだ嘘。だいたい集団強姦罪は非親告罪であるため、本人の告訴がなくても検察は捜査できる。実際、那覇地検はこの事件を集団強姦致傷罪で起訴し、裁判では米兵2名も罪を認め、懲役10年と9年を言い渡されている。しかも、強姦事件では被害者の情報が具体的には明かされないことを利用して、工作員だ冤罪だとデマを流すのは、これは立派なセカンドレイプである。

 このほかにも惠氏の発言・記述にはいくつも事実と異なる話が出てくるとネット上でも指摘されているが、百田氏はこんなトンデモジャーナリストの情報を鵜呑みにして、自分の理論武装に使っているのだ。

 ヘイトデマを垂れ流す人物の話をしたり顔で引用し、「はい論破」とでも思っているのなら、やっぱり百田氏は“筋金入りのネトウヨ”でしかない。そして、ここまで化けの皮がはがれても作家タブーを恐れてまだ百田氏をヨイショする「週刊新潮」「SPA!」をはじめ、百田氏を批判すらできない「週刊文春」「週刊現代」などの雑誌系週刊誌の体たらくぶりは、つくづく情けない限りだ。
(水井多賀子)

最終更新:2015.07.11 07:02

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