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村上春樹「侵略は事実、謝るべき」発言はポーズじゃない! 初期作品にも東アジアへの罪の意識

 これまでの作品に暗に散りばめられていた、村上の歴史への意識の延長上にあるこれらのコメントは、もう文学的比喩だけにとどまっている場合ではないという村上本人の現代日本に対する危機感のあらわれもあるのだろう。昨今蔓延する「日本を取り戻す」的言説を振りまわす方々には、世界40か国以上で翻訳され愛される、「日本を代表する」作家である村上春樹の一言一言を、是非とも噛みしめて読んでいただきたいものである。
(寺路 薫)

最終更新:2015.07.02 07:09

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